住宅ローンの審査基準で「年齢」が大事な理由

住宅ローン審査で年齢は大事
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

住宅ローンの審査には様々な項目がありますが、このページでは年齢基準に焦点をあてて解説します。

年齢審査は、決して形式的なものではありません。働き盛りの年齢であっても審査に落とされるケースはあります。逆に高齢であっても審査に通るケースもあります。

金融機関が年齢という要素をどのように考えているのか理解しておきましょう。

住宅ローンの審査項目と年齢基準の重要性

住宅ローンの契約をするためには、まず審査に合格しなければなりません。審査には様々な項目がありますが、これらすべてに合格する必要はなく、総合的に一定の基準をクリアしていれば合格と判断されます。

具体的な審査項目としては 個人信用情報、年収、年齢、勤務先、勤続年数、健康状態、家族構成などがあります。

個人信用情報とは、現在または過去の借入金の状況。滞りなくきちんと返済しているかどうかは、お金を貸す側にとってみれば大事な情報です。また、年収や健康状態、勤務先や勤続年数も、将来の安定的な返済を保証する要素としてとても大事です。

さて、これら審査項目の中で、とても大事であるにも関わらず時に素通りされてしまうのが年齢です。

詳細は後述しますが、 年収に問題のない働き盛りの年齢であるにもかかわらず、団体信用生命保険との関係で、年齢を理由に希望の条件が通らないケースもあります。

住宅ローンの審査において、年齢がとても大事な要素であることを改めて認識しておきましょう。

住宅ローンの審査基準について詳しく知りたい方は「住宅ローンの審査の基準って何!?通らなかった理由と解決策!」を参考にしてください。

住宅ローンの契約で行なわれる2段階の年齢審査

住宅ローンを申し込む際には2段階の年齢審査があると考えておいたほうが良いでしょう。 形式的な年齢審査と実質的な年齢審査です。

形式的な年齢審査では住宅ローンのパンフレットなどに記載されている年齢基準をクリアしているかどうかが見られます。

一般的な年齢基準は20歳~79歳。通常はパンフレットを熟読してからローンの申し込みをすると思われますので、この段階で年齢基準に触れることはありません。

問題は、次の段階で行われる実質的な年齢審査です。

真摯に働く会社員であったとしても、年齢が若すぎる場合には、いったん審査に「待った」がかかる可能性があります。あるいは逆に年配すぎる場合でも審査の回答が保留になる可能性があります。

いずれの場合も審査に落とされる積極的な理由にはならないので、その点はご安心ください。

ただ、金融機関によっては審査に少し慎重になる可能性はあります。年齢次第では個別の状況を詳しく審査される可能性があることを認識しておきましょう。

現在の年齢から「何年ローン」が組めるかを逆算

現在のあなたの年齢を基準に、あなたが何年ローンまで組むことができるかを知ることができます。

金融機関の規定次第なのですが、もしあなたが今46歳であれば35年ローンを組むことができないこともあります。あるいは、もしあなたが今51歳であれば30年ローンを組むことができないこともあります。

住宅ローンを組む人は、一部の例外を除き必ず団体信用生命保険(団信)に加入しなければなりません。団体信用生命保険とは、契約者が返済途中で死亡または高度障害に陥って収入が途絶えたときに、保険会社が代わって残債を返済する保険です。

団体信用生命保険には、各金融機関の規定によって利用上限年齢があります。つまり、 団信に加入しなければならない場合は、必然的に年齢制限がかかるということです。

「利用上限年齢が80歳まで」という規定があれば、46歳の方は、働き盛りであるにもかかわらず35年ローンを組むことができません。同じく51歳の方は30年ローンを組むことができません。

「現在46歳。収入状況に鑑みて、30年ローンではなく35年ローンを選ぼう」などという方は、金融機関次第では一部条件を譲歩しなければならない場合がありますのでご注意ください。

資産・収入状況と年齢基準との関係

資産の多い方や収入状況が良好な方は、たとえ高齢であったとしても住宅ローンの審査に通る可能性は十分にあります。

現在75歳だったと仮定します。平均余命から単純に逆算すれば、住宅ローンの返済に少々無理のある年齢かもしれません。

しかしながら、 潤沢な預貯金があったり、また評価価値の高い不動産を保有していたりする場合には、住宅ローンの審査に通る可能性があります。

あるいは、同じく75歳でも、健康状態に問題なく現役の会社役員を務めていたり、また個人事業主として繁盛店を経営していたりする人もいます。その場合もやはり住宅ローンの審査に通る可能性があるでしょう。

銀行にとって「ありがたいお客さん」とは、金利を添えた元本を滞りなく返済してくれる人です。たとえ高齢であっても返済計画に問題が見られない場合には、銀行にとって間違いなく「ありがたいお客さん」なのです。

一般的には高齢になればなるほど住宅ローンの審査は厳しくなる傾向がありますが、個別の資産状況・収入状況によっては年齢審査が緩くなります。「高齢」だけを理由に住宅ローンを諦める必要はまったくありません。

住宅ローンを組む際の年収について知りたい際は「知っておこう!住宅ローンを組む際の年収の目安」を参考にして下さい。

完済時の収入状況と希望のライフスタイルをイメージしておく

住宅ローンを契約する際には、完済時の収入状況やライフスタイルなどをよくイメージしておきましょう。

住宅ローンを組むときは、つい元気で働いている現在を前提に返済をイメージしてしまいますが、たとえば45歳で35年ローンを組んだ場合は80歳まで返済を続けなければなりません。

一般に80歳になると、収入の中心は年金です。潤沢な預貯金を保有していれば問題はないのですが、年金受給額それ自体を見れば、現役時代の収入に比べると減ってしまうのが通常です。

「老後は趣味に没頭してゆっくりと過ごしたい」、「現役時代に叶わなかった海外旅行を満喫したい」などとイメージしている方もいらっしゃるでしょう。がむしゃらに働き続けたご自身へのご褒美として、ぜひ老後の夢を叶えてください。

そのためにも 住宅ローンを契約する際には、返済も含めた様々な資金計画をトータルで考えておきたいところです。人によっては、老後のライフスタイルから逆算して住宅ローンの契約額を見直す例も見られます。

住宅ローンの借り換えの年齢制限

長く住宅ローンを返済していく過程で、他の金融機関への借り換えを検討することがあるかもしれません。特に、すでに何年も前に固定金利で住宅ローンを組んでいる方の中には、日銀のマイナス金利政策発表を“絶好の借り換えのタイミング”と考えた方もいらっしゃるでしょう。

借り換えするかどうかは個人の判断になりますが、借り換え時にも審査があることを忘れてはなりません。

そしてもちろん、借り換え時の一連の審査の中には年齢審査も含まれています。たとえそれまでの返済状況に問題ななかったとしても、新規申し込みのときと同様に年齢審査で保留案件となる可能性はあります。

一般に、 借り換えがしやすいと言われる年齢は40代までとも言われます。50代になると、借り換えできないことはありませんが、金融機関によっては40代のときよりも個別の状況を詳しく審査されるかもしれません。

また、借り換え審査においても、完済時の年齢基準はあります。住宅ローンの返済期間を延ばすために借り換えを検討している方は、借り換え先の金融機関の返済上限年齢も確認しておきましょう。

若いというだけで必ず希望通りに住宅ローンを組めるわけではありません。逆に年配だからといって住宅ローンを諦める必要もありません。審査に通るかどうかは年齢基準を含めて総合的に判断されます。

住宅ローンを組みたい方は「意外と知らない!?住宅ローンの控除の条件とは」も参考にして下さい。

まとめ

融資を受けやすい年齢を把握しておきましょう。 融資審査では、「30代から40代」が一番通りやすく、いかにその年代の内に借りるかも意識しておくと良いと思います。 その理由は「働き盛り」こそが最も借りやすい年齢となります。

  • 仕事が安定しやすい
  • 収入も十分確保できている
  • 健康面で問題ない人が多い
  • 人生の大部分を占める融資を受ける

逆に振りになりやすい年齢は「若年者」と「高齢者(65歳以上)」という事実も理解しておきましょう。

審査に関連する記事
「住宅ローンの審査にかかる期間はどれくらい?」
「初めての方必見!住宅ローン事前審査に落ちないためのポイント5つ」
「住宅ローンの仮審査はどんな内容?審査基準や通過ポイントをFPが解説」
「住宅ローンの本審査が心配!特に気になる審査期間や通らない理由について解説」
「住宅ローン借り換え審査の内容とクリア方法」

監修者情報

株式会社エスティライフ

株式会社エスティライフ ファイナンシャル・プランナー

FP1級技能士、CFP、DC1級アドバイザー、証券外務員、住宅ローンアドバイザー、損害保険プランナー、TLC(生保協会認定FP)など幅広い専門的な知識・経験をもとにライフプランの"お金”に関する問題を解決するファイナンシャルプランナーの集団です。

詳細はコチラ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加