• 2020.03.18

奨学金があっても住宅ローンを借り入れることができる!注意点も併せて解説

学校の模型と電卓とお札
auじぶん銀行
奨学金の返済が残っていても、住宅ローンは借りられるのかな?

と疑問に思い、情報収集している方も多いですよね。

筆者も奨学金で進学した身なので、不安な気持ちがよくわかります。

結論から言えば、奨学金の返済が残っていても住宅ローンの借り入れは可能です。

ただし借り入れにはいくつか注意点がありますので、安易な申し込みは避けなければなりません。

当記事では、

  1. 奨学金の返済が残っている方が住宅ローンを借りるときの注意点
  2. 奨学金と返済負担率の関係性
  3. 審査に影響が出ないようにする方法

をわかりやすく解説していきます。

「奨学金を完済するまで住宅ローンは借りられないの?」と疑問に感じている方や、
「奨学金が審査に響かないか不安がある」という方は、ぜひ参考になさってくださいね。

この記事を執筆・監修している専門家

執筆者

京都FP事務所

ファイナンシャル・プランナー

当サイトの執筆を担当している「京都FP事務所」と申します。専門用語ばかりにならないよう、「わかりやすく行動しやすい」執筆を心がけています。ぜひ参考にしてみてください。

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

奨学金があっても住宅ローンの借り入れは可能!

実は住宅ローンの審査において、最も重視されるポイントは「返済の安定性」です。

つまり現在奨学金の返済がある方でも安定した返済ができると金融機関に認められれば、住宅ローンを借りることができるということです。

では安定した返済が可能だと認められるためにどうすれば良いのかというと、

  1. 奨学金の延滞履歴がないこと
  2. 住宅ローンの返済負担率を奨学金も含む金額で計算すること

という2つのポイントをしっかり抑えておくことが重要です。

逆にいえば過去に奨学金の延滞を繰り返している方や、奨学金を考慮せずに借り入れをしようとしている方は、審査に通らない可能性があるので要注意ですよ。

それぞれ重要なポイントなので、わかりやすく解説していきますね。

奨学金の延滞履歴があると住宅ローン審査に落ちる可能性がある

奨学金の延滞を繰り返している方は、住宅ローン審査に落ちる可能性が高くなるので注意してください。

なぜ審査に落ちる可能性があるのかというと、多くの方が利用している「貸与型奨学金」は返済義務のある立派な「借金」であり、延滞すれば個人信用情報機関に延滞履歴が登録されるからです。

金融機関が住宅ローン審査を行う際に、個人信用情報は必ず確認されます。

利用者が安定返済できるかどうかを見極めるためです。

つまり金融機関が住宅ローン申込者の個人信用情報を確認したときに延滞履歴があると「この人は奨学金を延滞している。

住宅ローンも延滞するかもしれない」 と判断されて、審査で落ちる可能性が非常に高く なるのです。

このような理由から奨学金の延滞は、住宅ローン審査を受けるうえでご法度の行為だといえます。

では返済が何か月遅れると延滞履歴がつくのでしょうか?こちらも解説しておきますね。

奨学金は3ヶ月以上の延滞でブラックリストになる

最も利用者が多い日本学生支援機構の「貸与型奨学金」の場合、延滞3ヶ月以上で個人信用情報機関に「異動情報」として登録されます。

この異動情報は俗に言う「ブラックリスト」と呼ばれるものです。
異動情報が消えるまでにかかる期間は最短で5年間です。

つまりその間は住宅ローンの借り入れが難しくなりますので、注意してください。

日本学生支援機構以外の貸与型奨学金の場合、各自治体や大学で独自に用意されている制度のため、どの程度の延滞で異動情報が登録されるのかは定かではありません。

ただほとんどの制度は日本学生支援機構と同様に「3ヶ月以上の延滞」で異動情報として登録されます。

これだけを聞くと「3ヶ月以内の延滞なら大丈夫」と思ってしまうかもしれません。

しかしながらたとえ3ヶ月以内の短期延滞だったとしても、何度も繰り返している方は要注意ですよ。

なぜなら個人信用情報には、異動情報以外にも詳細な返済状況が記録されているからです。

異動情報がなくとも延滞を何度も繰り返していれば、金融機関から「安定した返済ができない人」と判断されてしまうということです。

奨学金を返済中に住宅ローンの借り入れをするなら、絶対に延滞しないことが何より大切なので覚えておきましょう。

ただし個人信用情報機関に延滞履歴が登録されない奨学金制度もある

「奨学金を延滞すると個人信用情報機関に履歴が残って住宅ローン審査に通らなくなる」とお伝えしましたが、実は全ての奨学金制度が信用情報機関に登録しているわけではありません。

最も多くの方が利用している日本学生支援機構の奨学金制度が個人信用情報機関へ加盟したのは、平成20年(2008年)11月です。

つまりそれ以前に奨学金を開始している場合は、延滞履歴が個人信用情報に登録されていない可能性がありますよ。

ただ当然ながら個人信用情報機関に登録されていようとなかろうと、延滞は信用面のリスクが非常に高い行為です。

絶対に延滞しないよう細心の注意を払って返済していきましょう。

住宅ローンの返済負担率は奨学金の返済額も含まれる

奨学金を返済しながら住宅ローンの審査を受けるときは、「返済負担率の計算に奨学金の返済額も含まれる」という点に注意が必要です。

返済負担率とは、年収に対する年間返済額の割合です。一般的には25%~35%が適正な返済負担率(※)であるとされています。

計算式は下記のとおりです。

返済負担率の計算式
年間返済額÷年収×100=返済負担率(%)

※返済負担率の適正額は金融機関やローン契約者の年収によって変わります。

例えば、
年収400万円で年間120万円を返済する場合、
120(年間返済額)÷400(年収)×100=30%(返済負担率)
という計算式で返済負担率を算出することができます。

逆に「返済負担率から年間返済額の最大値を計算したい」というケースであれば、年収に返済負担率を掛けて算出することもできます。

年収に返済負担率を掛けて年間返済額を算出する計算式
400万円(年収)×30%(返済負担率)=120万円(年間返済額)

奨学金を返済している方が住宅ローンを検討する際に注意すべきなのは、年間返済額にはすべての借り入れを含めなければならないという点です。

つまり住宅ローンの返済額だけでなく奨学金や自動車ローンなど、他に多数の借り入れがあると必然的に返済負担率も高くなるのです。

返済負担率の高い借り入れは審査も不利になる可能性が高いので、住宅ローンの借入額は慎重に決めなければなりません。

奨学金を利用している場合は、奨学金の返済額も含めたうえで無理のない返済負担率に抑えることが大切ですよ。

住宅ローン借り入れ時に奨学金があることを申告しよう

住宅ローンを借り入れする際は、奨学金を返済している旨を金融機関に伝えておきましょう。

先述のとおり国内の貸与型奨学金制度は、日本学生支援機構が実施しているものから、大学や地方自治体が独自に実施しているものまで多様です。

中には平成20年(2018年)以前の日本学生支援機構のように、個人信用情報機関への登録をしていない奨学金制度もあります。

これを聞くと「言わなければ審査でもわからないのでは」と思うかもしれません。

しかし個人信用情報機関への登録の有無に限らず、奨学金の利用は必ず金融機関に伝えておくべきです。

なぜかというと貸与型奨学金は借金であり、もしその利用が金融機関に発覚してしまえば、あなたは「借金を隠していた人」という印象になってしまうからです。

奨学金の存在で住宅ローン審査が不安な気持ちはわかりますが、延滞履歴がなくて適正な返済負担率に設定できていれば、奨学金が原因で審査に落ちる可能性は極めて低いですよ。

金融機関に変な印象を与えないためにも、奨学金の利用は必ず申告しておくようにしましょう。

奨学金を住宅ローン審査に影響させない方法

奨学金を住宅ローン審査に影響させないための方法として、

という2つの対策があります。

それぞれ住宅ローンを組む前に行うものになっていますね。

1つずつわかりやすく解説していきましょう。

奨学金を全額返済してから住宅ローンを組む

当然ながら奨学金を全額返済してしまえば、住宅ローン審査に影響することはありません。

もちろん先述したように奨学金があるだけで審査に落ちるわけではありませんし、審査に通るためには計画的な借り入れが最も重要です。

しかしながら

  • どうしても借り入れしたい金融機関があり、審査に絶対通りたい
  • 不安材料はできる限り除いておきたい
  • 頭金を多めに支払える資金的余力がある

といった状況の場合は、あらかじめ奨学金を全額返済しておいたほうが安心して申し込みできるでしょう。

奨学金の残高は、利用開始直後に受け取れる返済予定表や、定期的な振替案内に記載されているはずです。

もし資金的な余力があるのなら、奨学金を全額返済することも検討してくださいね。

返済負担率が低くなるように住宅ローンを組む 

安定した返済を示す指標である「返済負担率」が低くなるように住宅ローンを組めば、奨学金があっても審査に影響しにくくなります。

返済負担率の適正額は金融機関や住宅ローン利用者の年収によって異なりますが、一般的には25%~35%が適正といわれています。

返済負担率が高くなると家計も圧迫されやすくなるので、可能なかぎり25%以内に抑えるのがおすすめですよ。

返済負担率を下げるためのおもな方法は、

  1. 奨学金の残高を少しでも減らす
  2. 頭金や住宅購入金額を見直して住宅ローンの借入金額を減らす
  3. 低金利の住宅ローンを利用して返済額を抑える

の3つです。

特に奨学金の残高が多い方や、年収が低い方は返済負担率も高くなりやすいので要注意です。

上記いずれかの方法で返済負担率を下げて、審査に影響が出ないように対策しましょう。

奨学金の残高を少しでも減らせばその分返済負担率に余裕ができるので、住宅ローンの借入額も増やせるようになりますよ。

また変動金利の住宅ローンを利用する場合も注意が必要です。

変動金利は市場の情勢が変われば返済途中で金利が上昇し、返済額の負担も大きくなる可能性があります。

変動金利を利用する際には返済負担率を25%よりさらに低く設定し、金利が上昇しても返済破綻しないような計画を立てることが大切です。

まとめ

奨学金を返済中でも金融機関に「安定した返済ができる」と認められさえすれば、住宅ローンの借り入れは可能です。

安定した返済を金融機関に証明するための注意点は以下の4つです。

  1. 奨学金の延滞履歴があると5年間借り入れが難しくなるので、延滞には十分気をつける
  2. 住宅ローンの返済負担率は奨学金を含めて計算するようにする
  3. 個人信用情報機関への登録有無にかかわらず、返済義務のある貸与型奨学金を利用している場合は必ず金融機関に申告しておく
  4. 住宅ローンの審査が心配なら奨学金を少しでも繰り上げ返済しておくのが無難

いずれも重要なポイントなので、奨学金を利用している方は覚えておいてください。

もし上記のポイントを抑えていても不安がある場合は、返済負担率を25%以下に抑える方法が有効です。

奨学金を返済中でも無理のない返済計画を立てることができれば住宅ローンを利用することができますので、
記事内で触れたポイントをしっかり抑えておきましょう。
スポンサーリンク

住宅ローン シミュレーション
auじぶん銀行
おすすめ住宅ローン
住信SBIネット銀行
満足度
4.5
住信SBIネット銀行
最低金利
0.428%

2020年04月適用金利

変動金利

借り換え金利

総合人気ランキング
1位 auじぶん銀行
満足度
4.7
auじぶん銀行
最低金利
0.380%

2020年04月適用金利

変動金利

全期間引下げプラン

じぶんでんきをセットでご契約の場合

2位 住信SBIネット銀行
満足度
4.5
住信SBIネット銀行
最低金利
0.428%

2020年04月適用金利

変動金利

借り換え金利

3位 三菱UFJ銀行
満足度
4.4
三菱UFJ銀行
最低金利
0.390%

2020年04月適用金利

当初3年固定

総合人気ランキングを全て見る

人気の記事

新着記事

たった1分 住宅ローン シミュレーション
■当サイトに関する注意事項
  • 当サイトで提供する商品の情報にあたっては、十分な注意を払って提供しておりますが、情報の正確性その他一切の事項についてを保証をするものではありません。
  • お申込みにあたっては、提携事業者のサイトや、利用規約をご確認の上、ご自身でご判断ください。
  • 当社では各商品のサービス内容及びキャンペーン等に関するご質問にはお答えできかねます。提携事業者に直接お問い合わせください。
  • 本ページのいかなる情報により生じた損失に対しても当社は責任を負いません。
  • なお、本注意事項に定めがない事項は当社が定める「利用規約」 が適用されるものとします。

「ナビナビ住宅ローン」は、エイチームフィナジーが運営するサービスです。

株式会社エイチームフィナジーは、株式会社エイチーム(東証一部上場)のグループ企業です。
証券コード:3662