• 2020.11.12

パートでも住宅ローンは借り入れできる?安心してローンを組むための2つの解決策

執筆者: 政所温也 (株式会社Choices 代表取締役)
パートでも住宅ローンは借り入れできる

「パートでも住宅ローンを組めるのかな?」

という疑問をお持ちの方は非常に多いです。

結論から言うと、パートでも住宅ローンの借り入れは可能ですがおすすめしません。

もし審査に通過できたとしても、現実的な問題としてパートのまま住宅ローンを組むなら、商品の選択肢は限られます。

さらに万が一収入が途絶えてしまうと、住宅ローンの返済が滞るリスクもあるわけです。

このような制約がある以上、パートの状態で住宅ローンを組むのはおすすめできません。

当記事ではパートでの住宅ローン審査事情から、安心して住宅ローンを組む方法まで、わかりやすく解説していきます。

「パートだけど住宅ローンを検討したい」という方は参考になさってくださいね。

この記事を執筆・監修している専門家

執筆者

政所温也

株式会社Choices 代表取締役

保有資格・検定

2級ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士、損害保険募集人、損保自動車専門試験合格

2010年にファイナンシャルプランナー(FP)として独立し活動中。過去に大手金融ニュースメディアや損保公式サイトでも執筆活動を行った実績があり、「読みやすく理解しやすいライティング」を得意としている。2020年9月現在で、1,700記事以上の執筆実績がある。

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

パートで住宅ローンを借り入れできるがやめるべき

冒頭でも触れたようにパートでも住宅ローンの借り入れは可能です。

ただしおすすめはできません。

なぜなら

という2つの理由があるからです。

パートで住宅ローンを借り入れする際には重要な注意点なので、分けてご説明しますね。

パートで借り入れできる住宅ローンの選択肢が少ない

パートタイマーが借り入れできる住宅ローン商品の代表例は、公民共同融資のフラット35です。

フラット35は職業や雇用形態による選別をしないため、パートでも借り入れしやすくなっています。

ただしフラット35に関しては所定の物件検査があるので、注意してくださいね。

では民間金融機関の住宅ローンはどうなのかというと、実は民間金融機関のほとんどはパートなど非正規雇用者の借り入れに厳しいのが現状です。

もちろん審査条件は非公開なので実際に申し込みしてみないと結果はわからないものの、審査落ちの可能性が高いと言わざるを得ません。

つまり現実的にパートの方が選べる住宅ローンは、ほぼフラット35だけに限られてしまうわけです。

住宅ローンの借り入れはできる限り金利が低く、団信保障も充実しているプランを選びたいのは当然です。

しかしパートの場合フラット35以外の借り入れが難しいので、プランの選択肢が非常に狭くなってしまいます。

プランの選択肢が狭まるということはすなわち、ご自身のライフスタイルに合わない返済額になる可能性も高いということです。

審査に通る可能性が低い

一般的に収入が不安定なパートは、審査に通りにくいのが現実です。

加えて民間金融機関では、住宅ローンの申込要件に最低年収を設けている場合があります。

最低年収のラインは200万円~300万円であることが多いため、年収で審査に引っ掛かる可能性もあるでしょう。

また年収が低いと必然的に借入可能額も少なくなってしまいます。

借入可能額が少ないと希望する物件を購入できない可能性も高くなるので、不利なのは間違いありません。

正社員よりパートの審査基準が厳しい理由

正社員よりパートの審査基準がなぜ厳しいのかというと、

  1. 一般的にパートは年収が低い
  2. 収入が安定していない

という2つの理由があるからです。

それぞれ解説していきますね。

理由1:一般的にパートは年収が低い

一般的なパートは、正社員よりも収入が低めです。

厚生労働省の毎月勤労統計調査(※)によると、パートタイム労働者の現金給与額の平均は9万9,765円となっています。

つまり年収に換算すると約120万円。一般労働者の現金給与額の平均42万5,203円と比べると、パートの給与水準はかなり低くなっていますよね。

もし年収120万円だった場合、金融機関の設ける最低年収ラインの200万円~300万円を下回るため、申し込み自体できない場合がほとんどです。

仮に申込要件を満たせる年収があったとしてもパートは時給制のため、収入も低めです。

このような背景から万が一審査に通ったとしても、満足する金額を借り入れできない可能性が高いですよ。

理由2:収入が安定していない

一般的に「パートタイム労働者」とは、正社員より短時間で働く人のことを指し、ほとんどの方は有期労働契約になっています。

つまりパートの場合は雇用される期間に限りがあるということです。

契約期間終了の際に契約を更新してもらえれば仕事を継続できますが、契約更新されなければ職を失います。

またパートの収入は時給制がほとんどです。

したがって閑散期は出勤日数が少なくなり、収入も少なくなる方が多いのではないでしょうか。

このようにパートの収入は、どうしても不安定になりがちです。

住宅ローン契約は30年~35年と長期にわたるため、金融機関は収入の安定度を重視する傾向があります。

そのためたとえ年収条件をクリアしたとしても、収入が不安定という理由で審査に落ちる可能性も非常に高いのです。 

住宅ローンを安心して借り入れる方法

冒頭でも触れましたが、パートの状態で住宅ローンを借り入れするのはおすすめしません。

しかし現在パートの方でも住宅ローンの借り入れを目指し、今から行動することは可能です。

パートの方が安心して住宅ローンを借り入れするための方法は、以下の2つです。

  1. 勤務先で正社員になる
  2. スキルアップして転職する

大切なポイントですので、ひとつずつ解説していきましょう。

勤務先で正社員になる

現在の勤務先で正社員登用制度があるのなら、ぜひチャレンジして正社員を目指しましょう。

正社員になれば待遇が大幅アップするケースも多く、収入は安定します。

つまり住宅ローンの審査が通りやすくなり、より余裕のある借り入れも実現しやすくなりますよ。

正社員登用制度の有無や制度内容は、会社によって異なります。

一般的にはパートから契約社員を経て、正社員になるルートを用意している会社が多いです。

志願すれば誰でも正社員になれるわけではなく、上司から推薦をもらったり登用試験に合格したりといった基準を満たす必要があるでしょう。

そのためパートから正社員になるまでの道のりは、簡単ではありません。

とはいえ登用制度があるのなら、チャレンジする価値は大いにあるでしょう。

まずは人事部等に、正社員登用制度の概要を確認してみてください。

スキルアップして転職する

もし現在の勤務先で登用制度がなく正社員になることが難しいなら、転職を考えましょう。

パートから転職する場合は、現在の仕事で得た業務経験を活かせる業界や職種が望ましいです。

しかし会社によっては、正社員の求人倍率が高い可能性もあります。

あなたと同じように正社員を目指すライバルが多い場合は、履歴書でアピールできるようなスキルが必要ですね。

そのため転職活動に際して資格を取得するなど、スキルアップに努めましょう。

パートだからこそ、正社員と比べて勤務時間も調整しやすいはずです。

スキルアップのための時間を確保し十分な準備を整えたうえで、転職活動を始めてみてくださいね。

まとめ

パートでも住宅ローンの申し込みは可能ですが、おすすめはできません。

おすすめしない理由は以下の4つです。

  1. 住宅ローンの選択肢が非常に少ない
  2. パートは年収が低いため、住宅ローンの申込要件に満たない可能性がある 
  3. 年収が低いと借入可能額も著しく少なくなる
  4. 収入が不安定なので、審査に通りにくい

現在パートの方は正社員登用制度や転職などの手段を活用し、正社員になるよう努めることが大切です。

収入を安定させつつ、安心して住宅ローンを借り入れできるようなプランを実現させてくださいね。
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