• 2016.08.02
  • 2019.10.28

ペアローンについて詳しく解説!連帯債務との違いは?後から一本化できる?

じぶん銀行
簡単に言うと…
  • ペアローンとは、1つの住宅に対して夫婦などペアで2本のローンを組むローンのことです。
  • ペアローンは、2本の住宅ローンであるため、2人とも団体信用生命保険に加入でき、また、2人とも住宅ローン控除を適用可能です。
  • 将来、ペアローンを一本化したいとなった場合でも、収入等の関係でペアローンの一本化が難しいケースも多く、また、一本化できた場合でも、税制上配偶者への贈与となり、贈与税が課される可能性があるなどのデメリットもありますので、事前に確認しておきましょう。

住宅ローンの組み方にペアローンという方法があります。

共働きの世帯が増えていることもあり、夫婦でペアローンを利用することで、単独の債務者では組めないような大きな額の住宅ローンの利用が可能になることから人気となっています。

一緒にペアローンを組むことができる対象者や団体信用生命保険の扱い、住宅ローン控除はどうなるのかなど、ペアローンについてわかりやすくご説明します。

執筆者情報

株式会社エスティライフ

株式会社エスティライフ ファイナンシャル・プランナー

FP1級技能士、CFP、DC1級アドバイザー、証券外務員、住宅ローンアドバイザー、損害保険プランナー、TLC(生保協会認定FP)など幅広い専門的な知識・経験をもとにライフプランの"お金”に関する問題を解決するファイナンシャルプランナーの集団です。


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そもそもペアローンとは?

ペアローンについて簡単に説明すると、下記のようになります。

  • 1つの住宅に対して2人で2本のローンを組む形式
  • ペアとなった2人は互いに連帯保証人となる
  • 同居親族のみペアとなれるが、原則夫婦か親子で、兄弟は不可のケースがほとんど
  • 2本の住宅ローンであるため、2人とも団体信用生命保険に加入できる
  • 2本の住宅ローンであるため、2人とも住宅ローン控除を適用可能
  • 2本の住宅ローンであるため、審査がそれぞれで行われる
  • 事務取扱手数料や印紙税がそれぞれで必要になるため、住宅ローン1本のときに比べて諸費用が高めとなる
  • フラット35では扱っていない

住宅ローンを利用する際に、1人でなく同居親族と一緒に申し込めるローンのことをペアローンと言います。2人で返すことから、「ペア」ローンという名がついています。

割合は、住宅持ち分と合わせるのが一般的ですが、自由に決めることができ、それぞれの割合で債務を負います。それらについてお互いに連帯保証人となる仕組みです。そのため、ローンが2本ということになります。

2本のローンですから、それぞれが団体信用生命保険に加入できます。しかし、死亡時・高度障害時に保険から完済してもらえるのは該当者の分のみです。もう1本のローン分はそのまま返済が継続することになります。

ペアローンは、同居親族であれば利用できるため、夫婦だけでなく親子でも可能です。兄弟は、同居継続可能性が高くないことから、基本的には認められません。婚約者は入籍後であればOKとなります。

ペアローンが利用できる金融機関

ペアローンが利用できる金融期間に「じぶん銀行」があります。じぶん銀行でペアローンを利用する際は、利用するそれぞれが「住宅ローンマイページ」を登録する必要があります。

ペアローンの申込み方法をご紹介していきます。

  1. 住宅ローンマイページをペアローンを組むそれぞれが登録
  2. 仮審査申込画面でペアローンの有無を選択
  3. ペアローン対象者(相手方)情報を入力
  4. 仮審査の申込み完了
  5. 仮審査承認後、それぞれ手続きを進める
公式ページに進んだ際に、ペアローンが使えることの記載がないので不安になるかと思いますが、上記の方法の通り進めば、仮審査申込画面で「ペアローンの有無」を選択することができます

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住宅ローン控除の適用について

住宅ローン控除と呼ばれる税制の優遇措置があります。

正式には住宅借入金等特別控除という名で、年収が年間3千万円以下であることや住宅の床面積が50平方メートル以上であることなど一定の条件を満たすことで受けることのできる控除となっています。

控除額は住宅ローンの年末残高を元に計算されます。

ただし、年末残高×1%で計算されるものの400,000円の上限額があります。

何から控除されるかというと、所得税から控除されます。

所得税よりも控除額が大きい場合は住民税からも控除できます。

ただし、住民税の控除には136,500円の上限額があります。

住宅ローン控除に関しては、ペアローンが2本のローン契約であることを活用してメリットを享受することができます。

ペアローンを契約しているそれぞれがローンを抱えていることになりますから、2人とも住宅ローン控除を適用できるのです。

例えば、夫婦でペアローンを組んでいる場合、夫の所得税や住民税に対して住宅ローン減税を適用でき、妻の所得に対しての所得税や住民税にも住宅ローン控除を適用できるということになります。

ペアローンと連帯債務の違いについて

夫の名義で住宅を購入し、夫がローンを返済するという組み方(単独債務)に対し、夫婦共有名義にして1本の住宅ローンを2人で返済する方法もあります。

連帯債務という方法です。

ペアローンは割合がきっちり決められるのに対し、連帯債務では互いに住宅ローン全額に対して責任を持つという点が大きな違いです。

ペアローン同様、夫婦ともに住宅ローン控除の適用となります。

ペアローンでは2本のローンという扱いによる割合に応じたローン残高での適用でしたが、連帯債務においては所有権の持ち分により決められることになります。

持ち分と負担割合に差がある場合は、税制上夫婦間での贈与という扱いになります。

団体信用生命保険への加入は住宅ローン1本に対して1人と決められているため、加入は主債務者のみです。

ペアローンと収入合算の違いについて

夫の債務として住宅ローンを返済していくときに、ペアローンという形はとらずに配偶者等の同居親族の収入も考慮して、住宅ローンを申し込みたいと考える場合もあるでしょう。

その際は、収入合算という方法をとることができます。

ペアローンよりも対象者の範囲が広く、親や子、配偶者、婚約者(ただし、入籍が必要)の他、兄弟、配偶者の兄弟も同居であれば可能です。

収入合算できる金額には上限があり、収入合算者の収入の50%までとなっています。

合算するだけで、住宅ローンは1本のままです。

そのため、住宅ローン控除の適用は契約者1人分のみとなることもペアローンとの大きな違いです。

収入合算者は連帯保証人となり、主債務者が返済できない事情が生じた場合に返済義務を負うことになります。

また、収入合算者が死亡してしまった場合でも、適用されるのは主債務者のみなので、団体信用生命保険の適用外で、その分の負担は主債務者が負わなければなりません。

そのことも考慮し、収入合算者の生命保険契約を見直すなどの対策をした上で選択する必要があります。

ペアローンの一本化でネックとなる贈与税

ペアローンを組んで住宅を購入したものの、離婚をきっかけに2本の住宅ローンを一本化したいというケースがあります。

あるいは、共働きの予定だったものの、妻が仕事を辞め育児、家事に専念するという場合もあるでしょう。

他にも、支払中の住居を賃貸に出し親と同居するために別の住まいの住宅ローンを組みたいなどの事情が発生するケースもあります。

ただし、ペアローンを選択する大きな理由が、1人の収入では借り入れできない金額で住宅ローンを組むためとなっていますから、一本化することが難しいケースがほとんどです。

もし、一本化できない場合は家の売却を検討することになるかもしれません。

収入に問題がなく一本化できる場合においても注意点があります。

まず、2本の住宅ローンが一本になることで、住宅ローン控除の対象が1人となります。

さらに、税制上配偶者への贈与となるため、贈与税が課される可能性もあります。

一本化をしない場合においても、住宅ローンの負担割合と持ち分割合に差があると贈与税が課される可能性がありますから気を付けましょう。

ペアローンには、返済額を大きく設定できる他に住宅ローン控除や団体信用生命保険に関するメリットがあります。

しかし、諸費用が多くかかることや一本化が難しいといったデメリットもありますから利用前によく検討しておくと良いでしょう。

夫婦で住宅ローンを組む際は「共働き夫婦が住宅ローンを借りる際の注意点」も参考にして下さい。

まとめ

ペアローン型は、住宅ローンを分割し、夫婦がそれぞれ個別に契約を結ぶ住宅ローン

ペアローンを組んだ方がいい人

  • 住宅ローン控除枠を夫婦それぞれに適用したい
  • 団信保険料は無料にしている金融機関が多いため、夫婦で生命保険料を節約したい
  • 住宅ローン借入額を増やしたい
  • 夫婦どちらもずっと共働きしたい

ペアローンを組まない方がいい人

  • 夫婦どちらかが団信へ加入できない事情がある
  • 2契約分の借り入れ手数料を払いたくない
  • 10年以内に夫婦どちらかが仕事を辞める予定がある

ペアローンに向いているのは、夫婦で少なくとも10年は働き続ける見通しがたっていれば、税控除によるメリットはありますが、それ以内なら初めから収入合算(連帯保証型)にしておく方がいいでしょう。

ペアローンが利用できる金融機関

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