• 2020.11.12

住宅ローンの平均返済額は? 月々の目安・借入額・頭金の額を紹介

執筆者: 政所温也 (株式会社Choices 代表取締役)
住宅ローン平均返済額

「住宅ローンの返済額の平均っていくらくらいだろう?」と疑問に思い情報収集していませんか?

国土交通省の調査によると、2018年度に新規で住宅ローンを借り入れた人の平均返済額は約8.7万円~10.9万円程度です。

とはいえ住宅ローンを返済していくうえで重要なのは返済額よりも、手取りに対する返済負担率になります。

月々10万円返済と言っても、年収400万円の人と年収1,000万円の人では支払った後の生活のゆとりがまるで違うからです。

そのため、自身にとって最適な返済額になるように借り入れすることが大切ですよ。

この記事では、新築・中古、一戸建て(注文住宅・分譲住宅)・マンションなど購入する住宅の種類別に、平均返済額データをご紹介します。

自身が安心して返済できる金額を具体的に把握できますので、ぜひ参考になさってくださいね。

この記事を執筆・監修している専門家

執筆者

政所温也

株式会社Choices 代表取締役

保有資格・検定

2級ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士、損害保険募集人、損保自動車専門試験合格

2010年にファイナンシャルプランナー(FP)として独立し活動中。過去に大手金融ニュースメディアや損保公式サイトでも執筆活動を行った実績があり、「読みやすく理解しやすいライティング」を得意としている。2020年9月現在で、1,700記事以上の執筆実績がある。

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

住宅ローンの平均返済額は月々10万円前後

国土交通省の調査によると、住宅ローンの平均返済額は約8.7万円~10.9万円となっています。

以下表に物件種別ごとの平均借入金額と平均返済額をまとめましたので、ご覧ください。

物件ごとの平均借入金額と平均返済額
物件種別 平均借入金額 平均返済額
新築注文住宅(※) 2,734万円 年間116.5万円
(月々約9.7万円)
新築分譲戸建住宅、建売住宅 3,075万円 年間116.7万円
(月々約9.7万円)
新築分譲マンション 3,017万円 年間130.9万円
(月々約10.9万円)
中古一戸建て 1,788万円 年間115.3万円
(月々約9.6万円)
中古マンション 1,629万円 年間104.3万円
(月々約8.7万円)

※出典:国土交通省平成30年度 住宅市場動向調査を加工して作成
→平均借入金額:2.4 資金調達に関する事項の(1)購入資金・リフォーム資金より、各物件の借入金を参照(PDF40ページ)
→平均返済額:2.4 資金調達に関する事項(4)年間返済額(PDF44ページ)の「住宅ローンの年間返済額」の年間返済額を参照
※新築注文住宅は土地と住宅建築費用の合計額で、土地を購入した新築世帯

平均借入金額 が最も高いのは新築分譲戸建住宅、建売住宅購入者で、平均返済額が高いのは新築分譲マンション購入者となっていますね。

それに対して中古マンション購入者は平均借入金額、平均返済額ともに最も低くなっています。

借入金額は物件種別により1,000万円以上の差が出ている点が特徴です。

返済負担率は平均14~17%程度

返済負担率とは、年収に対する住宅ローンの年間返済額の割合を示す指標となります。

住宅ローンの返済負担率は、手取り年収の25%以下、額面年収の20%以下に抑えるのが理想です。

無理なく住宅ローンを返していくには、借入金額や返済額よりも返済負担率に着目しましょう。

以下の図をご覧ください。

住宅ローンの年間返済額

※出典:国土交通省平成30年度 住宅市場動向調査を加工して作成
→2.4 資金調達に関する事項(4)年間返済額(PDF44ページ)の「住宅ローンの年間返済額」表を参照

どの物件でも返済負担率は、額面年収の14%~17%程度になっていて、無理な借り入れをしていないことが分かります。

返済負担率を20%以下程度に抑えて住宅ローンを借り入れると、生活にゆとりを持てますよ。

住宅購入金額・頭金・返済期間は?

ここでは住宅購入金額や頭金、返済期間などをご紹介します。
 
注意点として、本調査の回答にはさまざまな世帯年収の人が含まれています。

結果だけを見て簡単に住宅ローンを組むのではなく、1つの資料として参考にしつつご自身に適した借り入れを行いましょう。

住宅購入金額の平均は約2,600万円~4,500万円

国土交通省の調査によると物件タイプごとの住宅購入金額の平均は2,574万円~4,521万円でした。

詳細について以下表にまとめましたので、ご覧ください。

物件タイプごとの平均物件価格と平均年収
物件種別 平均物件価格
土地付注文住宅 4,257万円
建売住宅 3,494万円
分譲マンション 4,521万円
中古戸建住宅 2,574万円
中古マンション 3,110万円

※出典:住宅金融支援機構2019年度 フラット35利用者調査を加工して作成
→5 所要資金(融資区分別・全国)より、各物件の所要資金を参照(PDF9ページ)

調査結果から、マンションや土地付注文住宅は平均でも4,000万円以上かかっていることが分かりますね。

ただ頭金をどの程度入れているかによって、住宅ローンの借入金額や返済額は変わってくるものです。

住宅の価格だけではなく、次にご紹介する頭金についてのアンケートも参考にするようにしてください。

頭金は平均1,000万円前後準備している

住宅を購入するときの頭金は、物件タイプによりますが、858万円~1,560万円が平均の金額になっていました。

物件タイプごとの頭金額
物件種別 頭金 自己資金の割合
新築土地付注文住宅 1,237万円 31.2%
新築分譲戸建て住宅、建売住宅 858万円 21.8%
新築分譲マンション 1,560万円 34.1%
中古戸建住宅 1,026万円 36.5%
中古マンション 1,190万円 42.2%

※出典:国土交通省平成30年度 住宅市場動向調査を加工して作成
→2.4 資金調達に関する事項(1)購入資金、リフォーム資金(PDF40ページ)の表を参照

頭金は物件価格の10%以上準備すると、金利優遇が受けられる住宅ローンが多く存在します。

上記の表では物件価格に対する自己資金の割合は、新築住宅で21%~34%、中古住宅で36%~42%程度となっています。

金利優遇の基準よりもかなり多めに頭金を準備し、なるべく借入金額を抑えていることが分かりますね。

住宅ローンを組むときは、頭金の目安も抑えておきましょう。 

新築で住宅を購入するなら返済期間は「30年以上」

新築で住宅を購入する場合の平均返済期間は30年以上であることが分かりました。

また中古住宅は27~28年が平均返済期間となっています。

物件タイプごとの住宅ローンの返済期間
物件種別 返済期間
新築土地付注文住宅 31.6年
新築分譲戸建て住宅、建売住宅 33.3年
新築分譲マンション 33.7年
中古戸建住宅 27.3年
中古マンション 28.5年

※出典:国土交通省平成30年度 住宅市場動向調査を加工して作成
→2.4.2 住宅ローン(3)返済期間(PDF43ページ)の表を参照

返済期間を長く設定すれば、そのぶん毎月の返済額は安くなり、返済負担率も抑えることができます。

「年収が低いから返済負担率が高くなる」という方は、返済期間を長くするのも良い選択肢です。

ただし、定年が近い40代以上の人が30年以上の返済期間を設けるのは、老後生活に大きく影響するためおすすめできません。

40代以降の長期返済は、老後資金との兼ね合いをしっかり考えて検討してくださいね。

返済負担率は手取り年収の20%~25%以内に抑えよう

無理なく住宅ローンを返済するために重視すべき指標は返済負担率です。

日々の生活にゆとりを持てる返済負担率の目安は、「手取り年収の20%以下」となります。

以下表に年収別の借入金額などの目安をまとめましたので、参考にしてください。

返済負担率が手取りの20%~25%以内におさまる年収別借入金額、月々返済額の目安
額面年収
(手取り年収)
月々の返済額
(手取りの20%~25%)
借入金額
年収400万円
(約310万円)
約5.2万円~6.5万円 約1,750万円~2,190万円
年収500万円
(約390万円)
約6.5万円~8.1万円 約2,180万円~2,720万円
年収600万円
(約457万円)
約7.6万円~9.5万円 約2,570万円~3,210万円
年収700万円
(約520万円)
約8.7万円~10.9万円 約2,940万円~3,690万円
年収800万円
(約590万円)
約9.8万円~12.3万円 約3,310万円~4,150万円

手取り年収はあくまで概算値です。実際の手取り額は個々の所得控除の状況などで変わってきます。
※上記の借入金額は適用金利年1.3%/35年返済/元利均等返済(ボーナス払いなし)で算出
※使用したシミュレーションツール「フラット35 毎月の返済額から借入可能金額を計算

上記の借入金額を見ると思ったより少ないと感じる人もいるでしょう。

住宅ローンの年間返済額

しかし、先ほども紹介した上記の表から分かるように、額面年収に対する返済負担率の平均は14%~17%でした。

つまり手取り年収に対する返済負担率20%~25%以内という目安は、現実的な数値と言えます。

手取りの20%~25%以下に抑えるべき理由

金融機関が提供している借入可能金額のシミュレーションツールでは、額面年収の30%~35%程度まで借入れ可能となっていることが多いです。

しかし「借りられる金額」と「無理なく返済していける金額」は、大きく異なるのです。

持ち家になると、固定資産税や火災保険料、住宅のメンテナンス代など、ローン以外に年間数十万円の諸費用が発生します。

これらの諸費用が加わるため、返済負担率は手取り年収の20%~25%以下に抑えるべきなのです。

詳細は以下の記事を参照くださいね。

まとめ

住宅ローンの平均返済額は月々10万円前後ですが、無理のない返済計画を考える際に重要なのは返済額より「返済負担率」です。

返済額や借入金額の平均データは参考程度にとらえておき、借入金額を検討する際は返済負担率を重視してください。

記事の内容をまとめると以下の通りです。

  • 住宅ローンの平均返済額は約8.7万円~10.9万円
  • ただし返済負担率は平均14~17%程度に抑えている
  • 住宅ローンを無理なく返済していくためには、手取り年収の20%~25%以下の返済額に抑える

本記事を考慮したうえで、自身にとって無理のない返済額で借り入れしてくださいね。

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