• 2020.07.16

住宅ローンの平均返済額は? 月々の目安・借入額・頭金の額を紹介

執筆者: 政所温也 (株式会社Choices 代表取締役)
住宅ローン平均返済額

「住宅ローンの返済額って、平均いくらくらい?」

と疑問に思って情報収集していませんか?

確かに住宅ローンの金額は人それぞれとわかってはいても、一般的な返済額や頭金って気になりますよね。

結論から言うと、住宅ローンの平均返済額は10万円前後です。

ただ無理なく返済できるかどうかは、個々の状況で変わってきます。

10万円前後で返済するのが正解というわけではないので、ご家庭で最適な返済額になるように借り入れすることが大切ですよ。

この記事では、新築・中古、一戸建て(注文住宅・分譲住宅)・マンションなど購入する住宅の種類別に、平均返済額データをご紹介します。

それぞれの平均データを使いながら返済負担率の目安についても解説しますので、ご自身が安心して返済できる金額を具体的に把握できますよ。

返済額についてお悩みの方は、ぜひ参考になさってくださいね。

この記事を執筆・監修している専門家

執筆者

政所温也

株式会社Choices 代表取締役

保有資格・検定

2級ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士、損害保険募集人、損保自動車専門試験合格

2010年にファイナンシャルプランナー(FP)として独立し活動中。過去に大手金融ニュースメディアや損保公式サイトでも執筆活動を行った実績があり、「読みやすく理解しやすいライティング」を得意としている。2020年9月現在で、1,700記事以上の執筆実績がある。

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

住宅ローンの平均返済額は月々10万円前後

国土交通省の調査によると、住宅ローンの平均返済額は約8.7万円~10.9万円となっています。

以下表に物件種別ごとの平均借入金額と平均返済額をまとめましたので、ご覧ください。

物件ごとの平均借入金額と平均返済額
物件種別 平均借入金額 平均返済額
新築注文住宅(※) 2,734万円 年間116.5万円
(月々約9.7万円)
新築分譲戸建住宅、建売住宅 3,075万円 年間116.7万円
(月々約9.7万円)
新築分譲マンション 3,017万円 年間130.9万円
(月々約10.9万円)
中古一戸建て 1,788万円 年間115.3万円
(月々約9.6万円)
中古マンション 1,629万円 年間104.3万円
(月々約8.7万円)

出典:「平成30年度 住宅市場動向調査」より
→借入金額:2.4 資金調達に関する事項の(1)購入資金・リフォーム資金より、各物件の借入金を参照(PDF41ページ)
→平均返済額:2.4 資金調達に関する事項(4)年間返済額(PDF44ページ)の「住宅ローンの年間返済額」の年間返済額を参照
※新築注文住宅は土地と住宅建築費用の合計額で、土地を購入した新築世帯

借入金額も返済額の平均も新築分譲マンション購入者が最も高くなっていますね。

それに対して中古マンション購入者はそれぞれ最も低くなっています。

ただ借入金額は物件種別による差が大きく出ているものの、平均返済額はいずれの物件でも年間100万を超えていて、大きな差が無いのが特徴的です。

返済負担率は平均14~17%程度

「年収に占める年間返済額の割合」を示す返済負担率の平均は、14%~17%程度です。

以下のグラフをご覧ください。

住宅ローンの年間返済額

出典:「平成30年度 住宅市場動向調査」より
→2.4 資金調達に関する事項(4)年間返済額(PDF44ページ)の「住宅ローンの年間返済額」表を参照

どの物件でも平均返済額の割合は、年収の18%以下になっています。

家計を圧迫しない範囲で住宅ローンを組んでいることがよくわかりますね。

実はこの返済負担率こそ、無理なく住宅ローンを返済していくために重要となる指標です。

なぜなら世帯年収によって無理なく払える返済額は異なってくるからです。

上記資料の「分譲マンション」の場合、年間返済額と返済負担率から逆算した平均年収は約800万円となっています。

年収800万円世帯の平均年間返済額は130.9万円なので、同じ返済額を年収500万円世帯が設定すると家計は一気に苦しくなりますよ。

年収500万円世帯が返済負担率を平均の16.4%にする場合、年間返済額は82万円となります。

このように返済負担率という指標で考えてみると、各世帯の年収に適した年間返済額を把握できるようになります。

住宅ローンの平均値を見るときは、年収ごとの返済負担率も重視するようにしてくださいね。 

【アンケート調査結果】住宅購入金額・頭金・返済期間は?

ここでは住宅購入金額や頭金、返済期間などのアンケート調査結果をご紹介します。
 
注意点として、アンケート回答世帯にはさまざまな世帯年収の方が含まれています。

調査結果だけを見て簡単に住宅ローンを組むのではなく、1つの資料として参考にしつつご自身に適した借入れを行いましょう。

住宅購入金額は2,000万円~4,000万円が約半数

住宅購入金額でもっとも多い回答は「2,000万円~3,000万円未満」で25.7%、次いで「3,000万円~4,000万円未満」が22.8%でした。

住宅の価格

つまり全体の約半数の回答者は、2,000万~4,000万円未満の住宅を購入しているということになります。

ただ頭金をどの程度入れているかによって、住宅ローンの借入金額や返済額は変わってくるものです。

住宅の価格だけではなく、次にご紹介する頭金についてのアンケートも参考にするようにしてください。

頭金や諸費用は「500万円以上」が最多

住宅を購入するときの頭金や諸費用の合計金額は、「500万円以上かかった」という回答がもっとも多くなっていました。

諸費用の合計

頭金は一般的に物件価格のうち10~20%、諸費用は物件価格の3%~10%程度かかると言われています。

つまり住宅購入金額(物件価格)を3,000万円とすると、頭金は300万円~600万円、諸費用は90万円~300万円かかる計算になりますね。

物件価格の調査結果から見ても「頭金と諸費用で500万円」は、妥当な金額と言えます。

住宅ローンを組むときはこうした頭金や諸費用の目安も抑えておき、あらかじめ準備しておくようにしましょう。 

返済期間は半数近くが「30年以上」を選択

住宅ローンの返済期間でもっとも多い回答は「30年以上」で、半数近くの方が長期返済の住宅ローンを組んでいることがわかりました。

住宅ローンの返済期間を何年に設定したかのアンケート結果

返済期間を長く設定すれば、そのぶん毎月の返済額は安くなります。

返済額が安くなれば、返済負担率も抑えることができます。

したがって「年収が低いから返済負担率が高くなる」という方は、返済期間を長くするのも1つの方法ですね。

ただし返済負担率を下げるために返済期間を長くする方法は、「年齢と共に年収増加の見込みがある若い世代」のみが使える手段です。

貯蓄が少ない20代など長期返済でも定年前に完済できる年代であれば、返済期間を長くしても特に問題ありません。

しかし40代など定年が近い年代で30年以上の長期返済を組むと、老後生活に大きな影響があります。

40代以降の長期返済は、老後資金との兼ね合いをしっかり考えつつ検討なさってくださいね。

無理なく返済できる返済負担率の目安は、手取り年収の20%以下

先述したように、無理なく住宅ローンを返済するために重視すべき指標は返済負担率です。

無理のない返済負担率の目安は「手取り年収の20%以下」となります。

以下表に年収別の借入金額などの目安をまとめましたので、参考にしてください。

返済負担率が手取りの20%以下におさまる年収別借入金額、月々返済額の目安
額面年収
(手取り年収)
月々の返済額
(手取りの20%)
借入金額
年収400万円
(約310万円)
約5.2万円 約1,750万円
年収500万円
(約390万円)
約6.5万円 約2,190万円
年収600万円
(約457万円)
約7.6万円 約2,560万円
年収700万円
(約520万円)
約8.7万円 約2,930万円
年収800万円
(約590万円)
約9.8万円 約3,300万円

※手取り年収はあくまで概算値です。実際の手取り額は個々の所得控除の状況などで変わってきます。
※上記の借入金額は適用金利年1.3%/35年返済/元利均等返済(ボーナス払いなし)で算出
※使用したシミュレーションツール「フラット35 毎月の返済額から借入可能金額を計算

上記の借入金額を見ると「これしか借りられないの?」と思うかもしれませんね。

しかし、先ほどご紹介した資料の額面年収に対する返済負担率の平均は14%~17%でした。

つまり手取り年収に対する返済負担率20%以下という目安は、平均データから見てもかなり現実的な数値と言えますよ。

手取りの20%以下になる返済負担率を推奨している理由や、返済額のシミュレーションについて、わかりやすく解説していきましょう。

手取りの20%以下に抑えるべき理由

住宅ローンの返済負担率は、手取り年収の20%以下に抑えることをおすすめします。

金融機関が提供している借入可能金額のシミュレーションツールでは、額面年収の30%~35%程度まで借入れ可能となっていることが多いです。

そのため返済負担率が手取りの20%以下と聞くと「もっと借りられるのでは?」と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。

しかしながら「借りられる金額」と「無理なく返済していける金額」は、大きく異なるのです。

持ち家にかかるお金は、住宅ローンの返済だけではありません。

固定資産税や火災保険料、住宅のメンテナンス代など、ローン以外に年間数十万円の諸費用が発生します。

これらの諸費用と住宅ローン返済額をあわせれば、年収に対する住居費の割合は40%以上になってしまうのです。

将来的に教育費や老後資金を貯めていかなければならない現役家庭で、収入の40%以上も住居費に支払うのは非現実的でしょう。

したがって住宅ローンを無理なく返済していくためには、下記のポイントを抑えることが重要です。

  • 住宅ローンの返済は手取りの20%以下
  • 住宅ローン以外の住居費は手取りの10%以下

上記を参考にしながら、住居費が家計を圧迫しないように調整するのが無理のない返済のコツですよ。

まずは返済額をシミュレーション

住宅ローンの目安がわかったら、具体的な返済額をシミュレーションし、最適な住宅ローンプランを見つけましょう。

住宅ローンの返済額は、適用金利や返済期間によって大きく異なります。

また金融機関によってもお得なプランは変わってくるので、色んな金融機関を比較することも大切ですよ。

下記のシミュレーションツールを使って、各金融機関での返済額を比較してみましょう。

▼「住宅ローン返済額の比較シミュレーションツール(新規借り入れ)」▼

まとめ

住宅ローンの平均返済額は月々10万円前後ですが、無理のない返済額を考える際に重要なのは返済額より「返済負担率」です。

返済額や借入金額の平均データはあくまで参考程度にとらえておき、実際の借入金額を検討する際は返済負担率を重視するようにしてください。

その他、当記事の重要ポイントは以下の3つです。

  1. 借りられる金額と無理なく返済できる金額は違うので、金融機関の「借入可能金額」をうのみにしない
  2. 住宅ローンを無理なく返済していくためには、「手取り年収の20%以下の返済額に抑える」が大切
  3. 住宅ローンを組むときは、借入金額の10~20%の頭金と、3~10%の諸費用をあわせて用意しておくこと 

いずれも重要なポイントなので忘れないようチェックしつつ、ご自身にとって無理のない返済額で借入するようにしてくださいね。

保険相談
スポンサーリンク

住宅ローン シミュレーション
新生銀行
おすすめ住宅ローン
新生銀行
満足度
4.1
新生銀行
最低金利
0.450%

2020年09月適用金利

変動金利

総合人気ランキング
1位 auじぶん銀行
満足度
4.7
auじぶん銀行
最低金利
0.380%

2020年09月適用金利

変動金利

全期間引下げプラン

じぶんでんきをセットでご契約の場合

2位 住信SBIネット銀行
満足度
4.5
住信SBIネット銀行
最低金利
0.398%

2020年09月適用金利

変動金利

借り換え金利

3位 新生銀行
満足度
4.1
新生銀行
最低金利
0.450%

2020年09月適用金利

変動金利

総合人気ランキングを全て見る

おすすめの記事ランキング

新着記事

  • 国税庁
  • 国土交通省
  • 住宅金融支援機構
  • フラット35
たった1分 住宅ローン シミュレーション