住宅ローン、みんなはいくら払っている?返済額をシミュレーション

住宅ローン返済シミュレーション
じぶん銀行
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

これから住宅ローンを組もうとしているが、どのように考えたらいいか分からない人は、他の人がいくら支払っているか気になるのではないでしょうか。他の人とは、収入も違えば、支出も違います。

価値観や考え方も異なりますので、親族や友人のアドバイスが当てはまるとは限りません。

そこで今回は、政府が調査をしている統計データを使い、住宅ローンの実態にせまってみたいと思います。

住宅ローン、みんなはどのくらい払っているかを見てみよう

生活者が住宅にどのくらいお金を使っているか、様々なデータが公開されています。データ通りにすることが必ずしも正解とは言えませんが、極端にズレる場合には資金計画を見直すなど計画の修正が必要かもしれません

住居費支出割合の推移(国土交通省)

出典:国土交通省 平成28年度 住宅経済関連データ

住居費支出割合の推移(国土交通省)

(注)住居費支出割合=住居費/実収入
(持家の住居費は、住宅ローン返済世帯における土地家屋に係る借入金の返済である。)
(民営借家、公営借家、給与住宅の住居費は、家賃・地代である。)

FPによる解説

住居費の支出割合を示しているグラフで、実収入を用いています。この調査での実収入は税込収入のことで、持家で15.3%(平成28年)が住居費の割合になります。

月収30万円なら毎月の返済額は4.59万円となり、このグラフだけでは住居費が低すぎる気がします。
他の資料を見ますと詳細データが見つかりましたので、ご覧ください。

住宅ローン返済支出割合(住宅ローンを返済している勤労者世帯)

実収入 可処分所得 土地・家屋 返済負担率 返済負担率
(A) (B) 借金返済額(C) (C)/(A) (C)/(B)
平成28年 609,305円 490,275円 92,945円 15.3% 19.0%

※可処分所得は自由に使える所得(収入)のことで、可処分所得=年収-(社会保険料+所得税・住民税)で求めます。

こちらの数値を見ますと、同じく返済負担率は15.3%となっており、返済額は92,945円ですから、さきほどより現実的な金額に近い数値となっています。

ただ実収入を見て「月60万円の収入?そんなにもらってないよ」と思われたかもしれません。ここでこの統計の集計方法のうち、数値を見る上で重要なポイントを紹介しておきます。

まずこの実収入は勤労者世帯の収入で、世帯主一人の収入ではありません。配偶者や子供の収入が含まれています。世帯主一人の実収入は491,241円となっています。また平均値を使用していますので、極端な数値に影響を受けやすいという特徴があります。

平成28年度住宅市場動向調査(国土交通省)

住宅ローンの年間返済額の分布

住宅ローンの年間返済額の分布

出典:国土交通省 平成28年度 住宅経済関連データ

FPによる解説

こちらの調査は、注文住宅、分譲住宅、中古住宅別の住宅ローンの年間返済額の割合を示しています。注文住宅で年間返済額100万円以上150万円未満が32.4%と最も多く、毎月約8.3万円~12.5万円の返済となります。

次に多いのが50万円以上100万円未満の23.7%で、毎月約4.2万円~8.3万円の返済額です。
ここでも詳細データを確認してみましょう

住宅ローンの年間返済額の平均値(単位:万円)

全国 三大都市圏 首都圏 中京圏 近畿圏
注文住宅 平成24年度 110.0 118.5 124.7 106.5 123.4
平成25年度 113.1 128.9 125.9 114.0 197.1
平成26年度 114.4 122.7 131.5 116.3 116.4
平成27年度 133.7 158.8 242.1 113.7 87.2
平成28年度 142.0 120.7 107.9 113.1 140.8
分譲住宅 平成24年度 111.9 113.6 100.2 118.1
平成25年度 120.2 124.9 105.3 118.5
平成26年度 118.2 129.2 103.4 106.3
平成27年度 115.4 119.0 100.3 116.4
平成28年度 124.7 131.8 113.6 114.9
中古住宅 平成24年度 95.2 106.4 73.3 89.0
平成25年度 97.2 103.2 80.7 93.4
平成26年度 95.9 105.4 83.1 83.2
平成27年度 106.7 115.2 112.5 79.7
平成28年度 97.0 104.9 76.7 88.6

このデータは、住宅の種類別地域別の平均返済額を示しています。三大都市圏の平均を見ると、注文住宅120.7万円、分譲住宅124.7万円、中古住宅97.0万円となっており、毎月の返済額は10万円かそれ以下となっています。

毎月の返済額が10万円を超えなければ問題ないというわけではありませんのでご注意ください。

住居費支出割合の推移

勤労者世帯の負債現在高

出典:国土交通省 平成28年度 住宅経済関連データ

全勤労者世帯平均負債現在高 住宅・土地のための負債のある
勤労者世帯の平均負債現在高
負債総額 住宅・土地のための負債
(負債総額にしめる割合)
負債総額 住宅・土地のための負債
(負債総額にしめる割合)
平成15年 605万円 554万円 91.6% 1,576万円 1,508万円 95.7%
平成16年 655万円 605万円 92.4% 1,647万円 1,585万円 96.2%
平成17年 616万円 561万円 91.1% 1,647万円 1,581万円 96.0%
平成18年 624万円 577万円 92.5% 1,644万円 1,549万円 94.2%
平成19年 664万円 614万円 92.5% 1,681万円 1,615万円 96.1%
平成20年 652万円 603万円 92.5% 1,647万円 1,578万円 95.8%
平成21年 643万円 596万円 92.7% 1,615万円 1,554万円 96.2%
平成22年 679万円 629万円 92.6% 1,675万円 1,606万円 95.9%
平成23年 647万円 601万円 92.9% 1,623万円 1,569万円 96.7%
平成24年 695万円 648万円 93.2% 1,652万円 1,589万円 96.2%
平成25年 740万円 687万円 92.8% 1,693万円 1,627万円 96.1%
平成26年 756万円 710万円 93.9% 1,794万円 1,736万円 96.8%
平成27年 755万円 698万円 92.5% 1,759万円 1,684万円 95.7%

FPによる解説

勤労者世帯の負債状況がわかるデータです。負債総額と負債総額に占める住宅ローンの残高を示しています。10年前と比べ負債額が100万円ほど増えています。はっきりした理由は分かりませんが、ここ数年の物件価格の上昇が原因の一つと考えられます。

さて負債総額と住宅ローンの負債額を見ますと、負債のほとんどが住宅ローンだと分かります。住宅ローン以外の借り入れが多いと住宅ローンの支払いが厳しくなると言えるかもしれません。

返済総額を軽減することが出来る繰り上げ返済については「住宅ローンの繰り上げ返済はタイミングが肝心!賢く活用する5つのコツ」を参考にして下さい。

住宅ローンで毎月いくら支払うことになるかシミュレーションで確認しよう

ここからは、これまで紹介したデータを参考に、住宅ローンの返済額についてシミュレーションしていきます。

この記事では年収別にシミュレーションをしていますが、その他の借り入れ金額や年数でシミュレーションをしたい場合は、シミュレーションツールが便利です。ぜひご活用ください。

年収720万円の借りられる額と返せる額を求める

これまでのデータから世帯年収720万円(60万円×12ヵ月)が平均値でしたので、年収720万円の場合で住宅ローンのシミュレーションをしてみましょう。

住宅ローン返済支出割合(住宅ローンを返済している勤労者世帯)

実収入 可処分所得 土地・家屋 返済負担率 返済負担率
(A) (B) 借金返済額(C) (C)/(A) (C)/(B)
平成28年 609,305円 490,275円 92,945円 15.3% 19.0%

※可処分所得は自由に使える所得(収入)のことで、可処分所得=年収-(社会保険料+所得税・住民税)で求めます。

先ほどのデータから、可処分所得を手取額と考え、まずは手取額の25%以内の返済額から考えてみたいと思います。手取額の25%は「年収」の25%とすることもありますが、住宅ローンの目安になるものです。手取額にすると基準が厳しくなります。

490万円×25%=122.5万円・・・年間返済額

年間返済額が122.5万円ということは、毎月10.2万円の返済ということになりますが、「住宅ローンの年間返済額の平均値」のデータと一致します。

手取額490万円なら賞与なしで考えると、月40.8万円の手取額となりますので、貯蓄もしっかりできる収支になるのではないでしょうか。ここでフラット35の収入基準に照らし合わせて借りられる額を求めてみます。

フラット35の場合、年収400万円以上は返済負担率(年収に占める年間合計返済額の割合)を35%以下にする必要があります。

▼ 借りられる額と返せる額

借りられる額
(年収×35%)
返せる額A
(年収×25%)
返せる額B
(調査結果)
年間252万円
(月21万円)
年間122.5万円
(月10.2万円)
年間112万円
(月9.3万円)

手取額の25%を返せる額Aとし、「住宅ローン返済支出割合(住宅ローンを返済している勤労者世帯)」の「土地・家屋借金返済額×12ヵ月」を返せる額Bとした場合の比較です。本来なら家計の状況で返せる額を判断しますので、簡易的な比較となります。

借りられる額は毎月21万円の返済になりますが、返せる額Bは毎月92,945円の返済となり、10万円以上の差があります。借りられる額を目安にしてしまうと住宅ローンの負担が重くなることに注目してください。

年収300万円~600万円の借りられる額と返せる額を求める

年収720万円と同様に、年収300万円~600万円の世帯の借りられる額と返せる額を求めてみましょう。手取額は年収の80%としてシミュレーションします。

▼ 年収別 借りられる額と返せる額

年収 手取額 借りられる額 返せる額
300万円 240万円 年間90万円
(月7.5万円)
年間60万円
(月5.0万円)
400万円 320万円 年間140万円
(月11.6万円)
年間80万円
(月6.6万円)
500万円 400万円 年間175万円
(月14.5万円)
年間100万円
(月8.3万円)
600万円 480万円 年間210万円
(月17.5万円)
年間120万円
(月10万円)

※フラット35の場合、年収400万円未満は返済負担率30%以内、年収400万円以上は返済負担率35%以内

借りられる額と返せる額を比べると、かなり差が出ていることが分かります。年収が高くなるほど借りられる額と返せる額の差が広がっています。返済負担率は住宅ローン以外の借入金も含めていますので、実際にはもっと差がでるでしょう。

どうしても借りられる額を見ると、借りたくなるかもしれませんが、他にも支出がありますので、注意が必要です。

今回、前半で解説したデータは、国土交通省のサイトに掲載されているものですが、総務省の家計調査を見ると、年収別の住宅ローン返済額を確認することができます。

収入が大きくなるほど返済負担率は減少します。また配偶者収入を見ると、年収が高いほど配偶者収入も増えています。こちらのデータも参考にしてみてください。

▼ 年間収入五分位階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出

平均 年収別
~452万円 452~593万円 593~747万円 747~958万円 958万円~
実収入(A) 609,305円 361,003円 436,250円 537,653円 637,173円 891,180円
可処分所得 490,275円 306,273円 363,712円 441,211円 513,690円 691,458円
世帯主収入 491,241円 290,757円 358,943円 438,173円 521,643円 700,689円
配偶者収入 82,089円 29,641円 44,857円 66,319円 80,784円 82,089円
借入金返済額(B) 92,945円 79,231円 76,685円 85,235円 95,763円 115,746円
返済負担率
(B)/(A)
15.3% 21.9% 17.6% 15.9% 15.0% 13.0%

出典:総務省『2016年家計調査』第2-7表

住宅ローンを借りる際に年収の何倍必要か知りたい際は「住宅ローンは年収の何倍で借りる?あなたに合った借入額をかんたんに算出!」を参考にして下さい。

まとめ

今回は、あえてあまり使われていないデータをもとに住宅ローンの返済額について考えてみました。統計データから考えると説得力が出ますが、調査の内容や調査対象を確認しないとデータを読み間違えることがあります。

また使い勝手のいいデータが営業に使われることもあります。私自身も統計データをもとにした記事を見ますが、そのデータ自体がどのような統計データなのかを確認するようにしています。

上手く活用すれば参考になるデータも多いですので、興味のある人は、直接データを見てみてください。

また、住宅ローンの返済では月々の返済額だけでなく、繰り上げ返済を上手に活用していくことも大切です。
繰り上げ返済については「住宅ローンの繰り上げ返済はタイミングが肝心!賢く活用する5つのコツ」で解説しています。

スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
住宅ローン シミュレーション
じぶん銀行
おすすめ住宅ローン
住信SBIネット銀行
満足度
4.5
住信SBIネット銀行
最低金利
0.418%

変動金利

2019年7月適用金利

借り換え金利

総合人気ランキング
1位 じぶん銀行
満足度
4.7
じぶん銀行
最低金利
0.380%

当初固定2年

2019年7月適用金利

2位 住信SBIネット銀行
満足度
4.5
住信SBIネット銀行
最低金利
0.418%

変動金利

2019年7月適用金利

借り換え金利

3位 三菱UFJ銀行
満足度
4.4
三菱UFJ銀行
最低金利
0.390%

当初固定3年

2019年7月適用金利

総合人気ランキングを全て見る

人気の記事

新着記事

たった1分 住宅ローン シミュレーション
■当サイトに関する注意事項
  • 当サイトで提供する商品の情報にあたっては、十分な注意を払って提供しておりますが、情報の正確性その他一切の事項についてを保証をするものではありません。
  • お申込みにあたっては、提携事業者のサイトや、利用規約をご確認の上、ご自身でご判断ください。
  • 当社では各商品のサービス内容及びキャンペーン等に関するご質問にはお答えできかねます。提携事業者に直接お問い合わせください。
  • 本ページのいかなる情報により生じた損失に対しても当社は責任を負いません。
  • なお、本注意事項に定めがない事項は当社が定める「利用規約」 が適用されるものとします。

「ナビナビ住宅ローン」は、エイチームフィナジーが運営するサービスです。

株式会社エイチームフィナジーは、株式会社エイチーム(東証一部上場)のグループ企業です。
証券コード:3662