これだけは知っておきたい!住宅ローンの団体信用生命保険のきほん

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住宅ローンを利用する際に検討しなければならないものに団体信用生命保険(団信)があります。団信は、返済している人が万一亡くなった場合、それ以降の返済が不要となる保険です。

以前は、一種類しかなかった団信ですが、最近は様々な種類が出ており、最終的に一つを選択しなければなりませんので悩むかもしれません。そこで今回は、団信をテーマに特徴や選び方などを解説していきます。

執筆者情報

F&J FP事務所

F&J FP事務所 ファイナンシャル・プランナー

ファイナンシャルプランナー・住宅ローンアドバイザーとして、住宅ローンや保険の相談・アドバイスをしております。これから住宅ローンを利用しようとしている方々に向けて、公正中立な立場で役に立つ情報を発信できればと考えております。


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団体信用生命保険の特徴や仕組み

団体信用生命保険は略して団信と呼ばれ、住宅ローンを利用する際に加入する保険です。団信に加入していると、住宅ローンの利用者が死亡又は高度障害になったとき、残高が免除されます。

ただ最近では様々な団信を取り扱っていますので、種類や保障内容から解説していきます。

団体信用生命保険の種類と保障内容

どの金融機関も、数種類の団信を取り扱っています。またどの金融機関も団信への加入が条件となっている一方、住宅金融支援機構が扱うフラット35は任意となっています。

ただフラット35の金利は団信を含む金利となっており、加入しない場合は、0.2%差し引くことになります。なおフラット35の団信は、新機構団信と言います。

フラット35について詳しくは「~フラット35のきほん~これから住宅ローンを探すという人向け解説」で解説しています。

▼ 団体信用生命保険の種類と保障内容

種類 保障内容(概要)
団体信用生命保険(一般) 死亡や所定の高度障害状態になったときに、住宅ローンの残高が免除されます。どの金融機関でも団信の基本となる保険。保険料は金利に含まれています。
ワイド団信

加入条件が、一般の団信に比べ緩やかになっている保険。健康上の理由で一般の団信に加入できない人向け。

金融機関によっては高血圧症、糖尿病、肝機能障害などの持病があっても加入できる場合があります。なお保険料は金利に上乗せされます。

3大疾病保障特約付団信

3大疾病は、がん・急性心筋梗塞・脳卒中のこと。3大疾病それぞれに決められている所定の状態になると住宅ローンの残高が免除されます。

がんは悪性新生物と診断確定された場合、急性心筋梗塞と脳卒中は60日以上労働制限を受けた場合が対象となる保険が多い。どのような状態になると免除されるか、金融機関(保険会社)によって異なる可能性があるため確認が必要です。

7大疾病(8大疾病)保障特約付団信

3大疾病より保障内容を拡大し、7大疾病や8大疾病まで保険の対象とする団信です。

7大疾病は、3大疾病に高血圧疾患、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変を加え、8大疾病は7大疾病に慢性膵炎(すいえん)を加えたものです。金融機関によっては対象となる疾病が異なる可能性がありますので、事前に確認してください。

その他 8大疾病以外の病気やケガで最長1年間住宅ローンの支払が免除される保障や公的介護保険制度の要介護2以上に認定された場合など一定の要件を満たすと残高が免除される保障を備えた団信もあります。

※団信の種類や保障内容は金融機関によって異なります。詳しくは各金融機関にお問い合わせください。

団体信用生命保険の選び方

種類が増えることは選択肢が増えることですので、選ぶ側にとっては良いことなのですが、あまりに多くなってくるとどうやって選んだらいいか分からなくなるのも事実です。また団信は保険ですので、病気やケガに対する考え方によっても選び方は異なります。

考え方によって選び方が異なる団信を選ぶ一つの方法として、名称で選ぶのではなく保障内容で選ぶことに注意してみてください。7大疾病それぞれの保険金が支払われる条件を確認、比較することで、保険料を支払う価値があるかどうかが判断できると思います。

また団信を選択するときにはいくつかの保険に加入済みの人も多いでしょう。終身保険や収入保障保険などの死亡保障は保障内容が重複する可能性がありますので、通常の医療保険や死亡保険の加入状況によっても必要かどうか分かれると思います。

団体信用生命保険の加入条件

一般的な団信の保険料は金利に含まれているものの、健康状態に関する審査があります。団信は保険ですので、保険に加入した経験がある人は基本的な方法は同じだと感じるでしょう。基本的な審査は告知書で行います。

複数の質問に、「はい(あり)」か「いいえ(なし)」で答え、「はい(あり)」ならば詳細を記入します。この告知書で基準を満たすことが加入条件となります。

ちなみに加入時に健康診断書を提出して厳しくチェックするのではなく、加入時は自己申告制にして、保険金を支払う段階で医師による診断書を確認し、告知書の内容に誤りがないかチェックしています。

保険会社が保険金を支払う時に、初回の診断日(加入前か後か)や診断書を確認しますので、告知書を正確に記入する必要があります

なお保障内容が充実するほど告知すべき項目は増えます。また借入金額が5,000万円以上になると健康診断書の提出を求められるケースがあります。

団体信用生命保険の保険料

団体信用生命保険の保険料は、一般的な保障であれば金利に含まれていますので、加入によって新たに費用が発生するわけではありません

民間の住宅ローンの場合、団信への加入は住宅ローンの条件となっていますので、団信に加入しない代わりに金利を下げるという選択肢はありません。一方、住宅金融支援機構のフラット35は団信に加入しなくても利用することができます。

それにより、加入しない場合は金利から0.2%引くことができます。

団信の保険料が気になるのは、保障内容を充実させる場合ではないでしょうか。金融機関によっては8大疾病付きでも金利に上乗せされませんが、一般的には3大疾病や7大疾病(8大疾病)、ワイド団信は金利に保険料分が上乗せされます。

そこで加入する場合と加入しない場合の総返済額を比較し、団信の保険料の金額について調べていきたいと思います。借入金額を変えた場合と返済期間を変えた場合の違いも確認していきます。

▼ 新機構団信(フラット35)―返済期間30年

新機構団信付き
1.34%
3大疾病保障付き
1.58%
借入金額3,000万円 3,645万円 3,769万円
借入金額2,000万円 2,430万円 2,513万円

まず借入金額3,000万円を見ますと、3大疾病保障付きの場合、124万円(3,769万円-3,645万円)増えています。これを月額保険料として計算すると、ひと月あたり約3,444円になります。

次に借入金額2,000万円を見ますと、83万円(2,513万円-2,430万円)しか増えていませんので、この時点で借入金額を少なくすると保険料も下がることがわかります。月額保険料は約2,306円となります。

借入金額3,000万円なら124万円増、2,000万円なら83万円増ですので、単純に考えると、借入金額を100万円減らすと、保険料総額が4.1万円減ることになります

※(124万円―83万円)÷10≒4.1(万円)

ちなみに3大疾病保障付きと7大疾病(8大疾病)保障付きを比較して保険料を考えるときも同じです。金利差が2.4%であれば上記のような保険料総額になりますので、目安になるでしょう。

▼ 新機構団信(フラット35)- 借入金額3,000万円

新機構団信付き
1.34%
3大疾病保障付き
1.58%
返済期間30年 3,645万円 3,769万円
返済期間25年 6,533万円 3,634万円

こちらは返済期間で比較したものです。返済期間25年は101万円(3,634万円-3,533万円)増えています。返済期間30年の場合は124万円増でしたので、返済期間を1年短くすると、保険料総額で約4.6万円減ることになります。

※(124万円―101万円)÷5≒4.6(万円)

今回は新機構団信を例にシミュレーションしましたので、金利の上乗せが0.24%でしたが、この上乗せされる金利によっても保険料は異なります

なおこのシミュレーションによって団信に加入するかしないかを判断するわけではありません。団信は一般の保険でいいますと住宅ローン返済中にのみ保障される定期保険と同じです。

実際には死亡保障や3大疾病などは住宅ローンを組む組まないに関係なくすでに加入している保険を見返し、保障が必要かどうかを検討する必要があります。設計方法によっては団信に入るより、一般の保険の方が保険料は安い可能性もあります。

団体信用生命保険に入れない人・入りたくない人

所定の病気やケガの時には資金面の負担を軽減してもらえる団信ですが、入りたくても入れない人、できれば入りたくない人がいらっしゃるでしょう。団信に対するそれぞれの考え方について解説していきます。

団体信用生命保険に入れない場合の対策

少し前でしたら、一般の団信に加入できないと民間の住宅ローンを組むことはできませんでした。しかし保険商品は年々進化していて、健康に不安があっても加入できる引受緩和型(加入条件が緩やかなタイプ)は多くの保険会社で扱われています。

この引受緩和型の商品がワイド団信に該当し、団信を利用できる層が広がりました

もしワイド団信も加入できない場合は、フラット35を利用する方法があります。ただフラット35は団信に加入しないという方法も取れますが、万一の時にでも住宅ローンは返済し続けなければならないことに注意しましょう。

団体信用生命保険に入らないという選択肢

中には、健康面で問題なく、団信に入りたくないという人もいらっしゃるかもしれません。万一の時にでも住宅ローンの返済が問題なければこの選択肢も考えられるでしょう。たとえば借入金額が少なく、返済期間が短ければリスクは少なくなります。

また一括で支払える資産はあるが、住宅ローンを利用する選択をした場合は、万一の時には資産から支払うことができます。

このように家計の状況や考え方に合わせて、団信を選ぶといいのではないでしょうか。

住宅ローンの保険や団信の見直し方法については「住宅ローンと生命保険は同時に考える!団信や保険の見直し方法」を参考にして下さい。

まとめ

近年、団信の種類は増えており、万一亡くなった場合だけでなく、所定の病気やケガでも住宅ローンの残高が免除される保険も取り扱われています。

多くの金融機関に3大疾病保障付きや7大疾病(8大疾病)保障付きの団信がありますが、どのような症状が対象となるか確認するようにしましょう。名称は同じでも保障内容が異なっていたり、支払い条件が厳しかったりするためです。

みなさんそれぞれが違う状況のため、それぞれにあったシミュレーションをしっかりと行うことをおすすめいたします。

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