「借金があると住宅ローン審査に通らない」は本当?カードローンなどの影響とは

「借金があると住宅ローン審査に通らない」 は本当? カードローンなどの影響とは
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「借金があるけど、住宅ローンの審査に通る?」
「カードローンは、住宅ローン審査に影響する?」
「過去の借金は、審査結果に影響するのかな……」

自動車ローンやカードローンなど、すでに借金をしていると「住宅ローンの審査に通過するのかな?」と心配になりますよね。

忙しい方のために結論をお伝えすると、借金がある人でも住宅ローンは組めます

金融機関は住宅ローンの審査をする際、「住宅ローンと他の借り入れの返済額の合計が、年収に対して何割を占めているのか」をチェックしています。

借金をしている方でも、住宅ローンの返済をする余裕があるのであれば、問題ないということです。

しかし収入に余裕があったとしても、全ての人が審査に通過するわけではありません

過去に返済を滞らせてしまったことがあるなど、個人信用情報に事故情報がある場合は、審査に通過する難易度はかなり高くなります。

もし他の借り入れを延滞してしまったことがある人は、記事の後半「信用情報に「異動」の記載がある場合の対策」で解説していますので、こちらも参考にしてください。

この記事では、

  • 借金がある場合に住宅ローンの審査基準
  • 審査を通過するために押さえておくべきポイント
  • 延滞履歴がある場合の対策

について解説していきます。

借金があるからといって、マイホーム購入を諦める必要はありません

この記事を読んで、住宅ローン審査に通過するポイントを押さえてくださいね。

執筆者情報

中澤悠生

ナビナビ住宅ローン編集部 中澤悠生

住宅ローンアドバイザー、ファイナンシャル・プランナー3級。「家を買いたいけど、ローンをどう選べば良いかわからない」「不動産屋さんに勧められるままにローンを契約したけど後悔している」などの悩みを持っている方が多くいらっしゃいます。このような悩みを解決するべく、当サイトではどこよりも分かりやすい住宅ローン情報を届けることをモットーに執筆・編集をしています。


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借金がある人の住宅ローン審査は「信用情報」と「返済比率」が肝

借金がある人の住宅ローン審査は「信用情報」と「返済比率」がポイント

記事の冒頭でもお伝えしたように、借金がある人でも住宅ローン審査の通過は可能です

しかし借金をしていることが住宅ローンの審査結果に全く関係がないのか、と言われるとそうではありません

借金がある人が住宅ローンの審査に申し込む際には「信用情報」と「返済比率」が重要になります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

個人信用情報に「異動」があると、審査通過はかなり厳しい

※過去に借り入れの延滞履歴がなければ、次の章まで読み飛ばして問題ありません。

クレジットカードの分割払いや、消費者金融での借り入れなど、借金を延滞してしまうと、「あなたが返済を延滞した」という事実が、個人信用情報機関に保存されます

3ヶ月以上の支払い遅延をしたり、1~2ヶ月でも何度も支払い遅延を繰り返したりしていると、「この人は借金を安定して返済できない」と認識され、信用情報に「異動」と記載される場合があります。

主な信用情報機関のひとつである「CIC」のホームページには異動と記載する条件として、下記を挙げています。

長期にわたる支払の遅れ(61日以上または3ヶ月以上)がある場合に、「異動」と表示されます。

・返済日より61日以上または3ヶ月以上の支払の遅れ(延滞)があるもの、あったもの。
・お客様に代わって保証会社が返済したもの。
・裁判所が破産を宣告(破産手続開始が決定)したもの。

参考:CIC_開示書の見方

金融機関は個人信用情報機関から、あなたの信用情報を取り寄せて、住宅ローンを貸しても良いのかどうかの指標のひとつにしています

異動情報があると「この人に住宅ローンを貸しても、踏み倒されてしまう可能性があるかも…?」と判断されるため、基本的に審査には通過できないと考えておきましょう。

年収に対する返済負担率は、他の借金を含めて計算する

借金がある人の住宅ローン審査で、重要なポイントのひとつは「年収に対する返済負担率」です

住宅ローンの年間の返済額と、他の借り入れの返済額の合計金額が、年収に対して何割を占めるのかが重要になります。

明確に「返済負担率が◯%を以内であれば審査に通過する!」という基準が決められているわけではありませんが、ひとつの参考としてフラット35の審査基準が挙げられます。

フラット35では返済負担率の基準を、

すべての借入れ※に関して、年収に占める年間合計返済額の割合(=総返済負担率)が次表の基準を満たす方

年収 400万円未満 400万円以上
基準 30%以下 35%以下

と定めています。

参考:【フラット35】ご利用条件

携帯や奨学金も借り入れに含まれる!書類には正確に記入しよう

他の借り入れ」には、消費者金融などのいわゆる借金というものだけでなく、携帯電話の本体の分割支払い金なども含まれます

住宅ローンの審査を申し込む際には、これらの借り入れ情報を正しく書類に記入する必要があります。

他の借り入れには、

  • クレジットカードの分割支払やキャッシング
  • カードローンや消費者金融での借り入れ
  • 教育ローンの返済
  • 奨学金の返済
  • 携帯電話の分割支払い金
  • 自動車のローン

などが含まれます。

自身が借りようと考えている住宅ローンの場合は、どれくらいの返済負担率になるのかを計算した上で、超過する場合には適切な対策を取りましょう

次の章では、返済負担率が超過している場合の5つの対策を解説していきます。

借金がある人の4つの住宅ローン審査対策

ここからは借金があり、返済負担率が高くなっている方に向けた住宅ローン審査の対策方法を解説していきます。

※過去に返済を滞納したことで信用情報に事故情報がある方の対策は、記事の後半「信用情報に「異動」の記載がある場合の対策」で紹介しています。

借金がある人の4つの 住宅ローン審査対策

それぞれ詳しく見ていきましょう。

他の借り入れを完済する

一番分かりやすいのは、「他の借り入れを完済する」方法です

前の章でも解説したように、借金がある場合には返済負担率を超えていない事が大切になります。

そのため他の借り入れを完済してしまえば、返済負担率に影響を与えることもないため、審査に通りやすくなります。

使用目的のないキャッシングやカードローン、毎月の返済額が大きい自動車ローンなどを中心に完済しておきましょう。

自己資金(頭金)を増やす

マイホームの購入価格に対して、自己資金(頭金)の割合を増やす方法でも、住宅ローン審査の通過率を上げられます

フラット35では「年収400万円以上の人は、年収の返済負担率35%以内」とルールがあるように、他の金融機関でも返済負担率のルールは決まっています(他の金融機関では、返済負担率の公表はされていません)。

返済負担率が低くなれば、金融機関にとっても安心してお金を貸せるようになり、審査に通る可能性が高くなるということですね。

貯蓄に余裕がある方や、親からの贈与を受けられる場合などは、自己資金の割合を増やすことを検討してみましょう

住宅ローンの返済年数を長くする

住宅ローンの返済期間を長くすることでも、返済負担率を抑えられます

たとえば「全期間固定金利1.1%、借り入れ金額3000万円、元利均等返済」で住宅ローンを借りる場合、返済期間によって下記のように返済額の違いがあります。

返済期間 毎月返済額 返済負担率*
20年 139,310円 33%
35年 86,091円 21%

*年収が500万円の場合

返済期間が長くなれば利息も大きくなるため、最終的な総返済額が大きくなる点には注意が必要ですが、住宅ローンの返済年数を長くすることも検討してみましょう。

年収負担率を計算するには、「住宅ローンシミュレーションツール」が便利ですので、こちらもご活用ください。

住宅の購入計画を遅らせる

他の借り入れを完済する余裕や、自己資金にゆとりがない場合は、マイホームの購入計画を遅らせる方法もあります

購入するタイミングを遅らせることで、その間に自己資金を増やすか、他の借り入れを減らす事もできます。

どちらの場合でも住宅ローンの返済に余裕を持たせられるため、審査の通過率が高くなりますよ。

※もちろん計画的な貯蓄や、他の借り入れを増やさないことが大前提です

信用情報に「異動」の記載がある場合の対策

記事の前半でもお伝えしたように、個人信用情報に「異動」があると、住宅ローンの審査にはまず通過できません

もし過去に支払いを延滞したことがあり、信用情報に事故履歴があるかも知れない場合には、まず自身の信用情報を取り寄せて確認をしましょう

金融機関が加盟している信用情報期間は、それぞれ異なります。

下記に主要な銀行の信用情報情報ページへのリンクを貼っておきますので、利用を検討している金融機関はどの機関を利用しているのかを確認してみてくださいね。

金融機関 加盟している信用情報期間
じぶん銀行 https://help.jibunbank.co.jp
住信SBIネット銀行 https://www.netbk.co.jp
新生銀行 http://shinseifinancial.co.jp
イオン銀行 https://www.aeon.co.jp
三菱UFJ銀行 https://www.tr.mufg.jp
みずほ銀行 https://www.mizuhobank.co.jp
三井住友銀行 https://www.smbc.co.jp

信用情報は5年~10年保存される

信用情報機関が情報を保有する期間は、5年~10年があるので、保有期間が過ぎるまでは自己資金を貯蓄することに専念しましょう

保有期間以前に延滞があったとしても、現在は収入が安定しているのであれば、基本的には問題ありません。

個人信用情報機関には、

  • 全国銀行個人情報センター(KSC)
  • シー・アイ・シー(CIC)
  • 日本信用情報機構(JICC)

の3つがあり、それぞれの信用情報の保有期間は下記表の通りです。

機関 延滞情報の保有期間
全国銀行個人情報センター(KSC) 5年(破産や民事再生は10年)
シー・アイ・シー(CIC) 5年
日本信用情報機構(JICC) 5年

マイホームを早く購入したい気持ちは分かりますが、しっかりと貯蓄をして自己資金を貯めておけば、審査にも通りやすくなりますよ。

まとめ

この記事では借金がある場合の、住宅ローンへの影響について解説してきました。

他の借金があっても住宅ローン審査には通過できますが、他の返済も含めた返済負担率が高い場合には審査に通りづらくなります。

借金がある場合は下記の対策を取ることで審査通過率をあげられるので、それぞれ検討してみてくださいね。

借金がある人の4つの住宅ローン審査対策

  • 他の借り入れを完済する
  • 自己資金(頭金)を増やす
  • 住宅ローンの返済年数を長くする
  • 住宅ローンの購入計画を遅らせる

また個人信用情報に「移動情報」がある場合には、住宅ローン審査に通過する確率は極めて低いため、信用情報の保有期間が終わるまでは、自己資金の貯蓄を優先しましょう。

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