• 2020.06.08

住宅ローン契約(金消契約)の流れを解説!必要書類から注意点まで徹底網羅

執筆者: 中野良唯 (ジョインコントラスト株式会社)
住宅ローン契約書から融資実行

住宅ローンの審査に通過すると、いよいよ金融機関と住宅ローン契約(金銭消費貸借契約・以下、金消契約)を締結することになります。

ローン契約は、金銭消費貸借契約(以下、金消契約)とも呼ばれます。

「審査に通過したらあとは安心」と思いがちですが、実は住宅ローン契約を滞りなく進めるためには事前準備が欠かせません。

住宅ローン契約の手順やポイントを理解していないと、スムーズに契約できない場合もあります。

当記事では、住宅ローンの契約前に行うべき事柄から契約当日の作業まで、わかりやすく解説しています。

  • 住宅ローン契約とはいったい何?
  • どのような手順で融資実行まで進むの?
  • 住宅ローン契約で必要な準備は?

という疑問を抱いている人は、ぜひ当記事を参考にしてください。

この記事を執筆・監修している専門家

執筆者

中野良唯

ジョインコントラスト株式会社

保有資格・検定

AFP、宅地建物取引士

大手ハウスメーカーでの営業所長を経て、生命保険会社へFPとして転職。 その後、独立系FPとしてコンサルティングの幅を広げるためジョインコントラスト株式会社へ移籍。 現在は「家計教師.com」に所属するFPとして、家計の個別コンサルティングや各種セミナー、企業や学校などで講演会なども行なっています。

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

住宅ローンの契約前にすること

住宅ローンの融資は、仮審査・本審査に通過したあと、すぐに実行されるわけではありません。

銀行から住宅ローンを借りるためには、住宅ローンの契約(金銭消費貸借契約)を締結する必要があります。

契約当日になって慌てることのないよう、住宅ローンの契約を取り交わす前にきちんと準備しておきましょう。
住宅ローン契約の事前準備をする際にポイントとなるのが、以下の4つの点です。

では、実際にどのような点に気を付けながら準備をしていけばいいのか、詳しく見ていきましょう。

ポイント1:住宅ローン契約日の日程調整

住宅ローンの契約を行う際、まず決めなければならないのが、「住宅ローンの契約日をいつにするのか」という点です。

契約日は、住宅ローンを借りる金融機関と相談しながら決めましょう。

住宅ローンでは、契約から融資実行まで約3日~1週間がかかります(※)
※金融機関により期間が異なるため、事前に確認してください。

建売の新築住宅や中古住宅は購入から引き渡しまでの時間が短いため、融資実行までの期間を考慮していないと、予定していた決済日に融資が間に合わないこともあります

融資が間に合わないと入居が先延ばしになる恐れもあるので、融資までの期間を踏まえて、適切な契約日を設定しましょう

ポイント2:契約時に必要な書類を準備する

住宅ローンの契約では、一般的に下記の書類が必要となります。

契約手続きのために店頭窓口やローンセンターへ行く際は、書類を忘れないように持参しましょう。

住宅ローン契約に必要な書類

  • 本人確認書類(運転免許証、保険証、パスポートなど)
  • 住民票
  • 実印
  • 印鑑証明書
  • 預金通帳
  • 金融機関取引印
  • 収入印紙

住民票は、世帯全員の記録が記載されたものを提出します。

なお、銀行によって住宅ローン契約の必要書類は異なる場合もあるため、あらかじめ問い合わせましょう。

住民票は原則、現住所のものを提出する

住宅ローンの契約時には、必要書類として住民票を用意する必要があります。

金融機関によっては、新居の住所が記載された住民票を提出するよう求められることがあるため、事前に確認をしておくようにしましょう。

なお、引っ越し前に住民票を異動することは法律違反であり、罰則が科される恐れがありますので、原則、現住所の住民票を提出することをおすすめします。

ポイント3:住宅ローン引き落とし口座開設

住宅ローンを借りる予定の銀行の口座を持っていない場合は、住宅ローン契約の締結前に口座を開設しましょう。

銀行によっては店頭窓口だけでなく、ホームページやアプリなど、インターネットから新規の口座開設を受け付けている場合があります

平日に店頭窓口へ行くことが難しい人は、インターネットを利用するとよいでしょう。

なお、すでに住宅ローンを借りる銀行の口座がある場合は、その口座をローン返済の引き落とし口座として使用することが可能です。

新規口座開設のポイント

新しい口座の開設には約1週間~2週間の時間がかかるため、住宅ローン契約を結ぶ際には、早めに口座開設を申し込みましょう。

ポイント4:自己資金がある場合は開設した引き落とし口座に入れておく

住宅ローンの契約までに自己資金をひとつの口座にまとめておきましょう。

銀行から借りたお金は指定した口座に入金され、そこから物件の残金や住宅ローンの返済金額を銀行振込で支払います。

残代金などを複数の口座から振り込むと、余計に振込手数料が発生する場合があります。

そのため、振り込みに使う口座にあらかじめ自己資金を入れておくと、残代金をスムーズに支払えるようになるでしょう。

住宅ローン契約(金銭消費貸借契約)の締結を行う

住宅ローン契約の当日は「金銭消費貸借契約」を締結します。

金銭消費貸借契約を取り交わさなければ、住宅ローンを借りることはできません。

住宅ローン契約の当日、金融機関から金銭消費貸借契約について説明を受けるため、重要事項をよく確認しましょう。
また、借入金額・借入年数・金利に間違いがないか、併せてチェックすることをおすすめします

なお、契約の際には平日の営業時間内に金融機関の窓口などに行かなければならないケースが多いため、必要に応じて有給休暇などを取得する必要があるでしょう。

住宅ローン実行当日の作業

住宅ローンの実行日には、銀行や不動産会社の担当者、司法書士などが一堂に会し、融資の実行・残金や諸経費の精算・登記申請などを行います。

STEP1:
書類確認
契約書や権利書などの書類に問題がないか確認します。
住宅ローンの契約がOKとなれば、銀行が融資作業を開始します。
STEP2:
残金支払い
銀行から引き落とし口座に住宅ローンの借入金額が入金され、物件の売主に残金を振り込みます。
また、司法書士に登記を依頼する費用や登録免許税も支払います。
STEP3:
登記申請
所有権・抵当権の登記は司法書士が行ってくれるため、登記に必要な書類に記名・押印します。
STEP4:
諸経費支払い
仲介手数料や固定資産税、都市計画税、管理費などの諸経費を精算します。
STEP5:
引き渡し
物件の鍵が引き渡されるため、引き渡し確認書類に記名・押印します。
また、建築確認査証や検査査証、取扱説明書、保証書などの書類も渡されます。

一般的に、住宅ローンの融資実行と物件の引き渡しは平日に行われます。

住宅ローン実行日の所要時間は約1時間~1時間半ですが、会社などを休む必要がある場合には、事前に調整しておくようにしましょう。

住宅ローン契約に関するよくある質問

住宅ローンでは、下記の契約を締結することになります。

住宅ローンを利用する機会は多くないため、契約名を見てもピンとこない人もいるでしょう。

最後に、住宅ローンで取り交わす契約について解説します。

金銭消費貸借契約とは

金銭消費貸借契約とは「借主が金銭の消費を目的に貸主から借りた金額と同等の金銭を返済する」という契約です。

金銭消費貸借契約には、下記の事柄が盛り込まれます。

  • 借入金額
  • 金利タイプ、利率
  • 借入期間
  • 返済を滞納した場合の遅延損害金
  • 繰り上げ返済の手続き、手数料
住宅ローンの借入条件に関する重要事項が記載されているため、金銭消費貸借契約の契約書には細部まで目を通しましょう。

金融機関から住宅ローンを借りる際は、金銭消費貸借契約と併せて抵当権設定契約も締結します。

抵当権設定契約とは

抵当権設定契約とは「住宅ローンを借りる際に建物と土地に担保権を設定する」という契約です。

金銭消費貸借契約に基づくローンの返済が困難となった場合、銀行は所定の手続きを経て、担保権が設定された建物と土地を競売にかけることができます。

抵当権は、法務局に抵当権設定登記を申請することで、設定されます。

抵当権設定登記は、不動産会社指定の司法書士が行うことが一般的です。

金銭消費貸借契約と抵当権設定契約はまとめて締結することが多く、ひとつの書面に2種類の契約内容が盛り込まれることもあります。

保証委託契約とは

保証委託契約とは「借主が保証人に債務の保証を依頼する契約」のことです。

住宅ローンの場合、保証人は保証会社となることが多いため、借主と保証会社が保証委託契約を締結します。

借主による住宅ローンの返済が困難となった際、保証人である保証会社が返済を肩代わりしてくれます。

銀行への債務はなくなりますが、保証会社に対する債務に変わるため、借主の返済義務が消滅するわけではありません

住宅ローンでは、主に3種類の契約を取り交わすことになります。内容を理解していないまま契約を締結すると、いざというときに後悔するケースもあります。

契約に関するトラブルを防ぐためにも、住宅ローンの契約を締結する際は内容をよく確認しましょう

まとめ

住宅ローンの契約には下記の事前準備が必要です。

住宅ローン契約の事前準備

  • 住宅ローンの契約日を銀行と調整する
  • 契約時に必要な書類を用意する
  • 住宅ローン返済口座を開設する
  • 自己資金をひとつの口座に集約する

事前準備を怠ると

  • 必要な書類が揃っていない
  • 決済日までに住宅ローンを借りられない

といったトラブルが発生する可能性があります。

また、住宅ローンで締結する契約には、

  1. 金銭消費貸借契約
  2. 抵当権設定契約
  3. 保証委託契約

の3種類が挙げられます。

安心して住宅ローン契約を締結するためには、それぞれの契約内容や特徴を押さえることが大切です。

万全の状態で契約を締結できるよう、早めの準備を心がけましょう。

「住宅ローンの審査対策・借り入れの流れ」の記事一覧ページ

保険相談
スポンサーリンク

住宅ローン シミュレーション
新生銀行
おすすめ住宅ローン
新生銀行
満足度
4.1
新生銀行
最低金利
0.450%

2020年09月適用金利

変動金利

総合人気ランキング
1位 auじぶん銀行
満足度
4.7
auじぶん銀行
最低金利
0.380%

2020年09月適用金利

変動金利

全期間引下げプラン

じぶんでんきをセットでご契約の場合

2位 住信SBIネット銀行
満足度
4.5
住信SBIネット銀行
最低金利
0.398%

2020年09月適用金利

変動金利

借り換え金利

3位 新生銀行
満足度
4.1
新生銀行
最低金利
0.450%

2020年09月適用金利

変動金利

総合人気ランキングを全て見る

おすすめの記事ランキング

新着記事

  • 国税庁
  • 国土交通省
  • 住宅金融支援機構
  • フラット35
たった1分 住宅ローン シミュレーション