住宅ローンの三大疾病保障は必要?付けたほうがいいかの判断方法

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近年では、団信の保障を充実させる商品を扱っている金融機関がほとんどで、三大疾病保障はどの金融機関でも扱っている保険と言えるでしょう。三大疾病保障とはどのような保障なのか、今回は、団信に付けられる保障のうち三大疾病に焦点をあてて解説していきます。

執筆者情報

F&J FP事務所

F&J FP事務所 ファイナンシャル・プランナー

ファイナンシャルプランナー・住宅ローンアドバイザーとして、住宅ローンや保険の相談・アドバイスをしております。これから住宅ローンを利用しようとしている方々に向けて、公正中立な立場で役に立つ情報を発信できればと考えております。


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団体信用生命保険(団信)の基本的な仕組み

団体信用生命保険(団信)は、住宅ローン利用者(債務者)が死亡した場合または高度障害になった場合に以降の返済がなくなる保険です。死亡や高度障害により住宅ローンの返済が厳しくなる可能性がありますので、金融機関では加入が条件となっています(フラット35を取り扱う住宅金融支援機構は任意加入)。この団信の保障を充実させた商品の一つが三大疾病保障付き団信となります。

一般的な団体信用生命保険(団信)についてはこちらの記事「これだけは知っておきたい!住宅ローンの団体信用生命保険のきほん」で詳しく解説しておりますので、参考にして下さい。

三大疾病を付けたほうがいいかの判断方法

団信に三大疾病をつけると保険料分が金利に上乗せされる場合、三大疾病をつけるかどうか迷われると思います。一般の保険でも三大疾病保障に加入することができますので、三大疾病保障を付けず一般の保険で対応する方法も考えられます。

後ほど紹介するシミュレーションでは特約料は30年間で総額270万円ほどでした。これを単純に月額計算すると、月7,500円の保険料を支払っていることになります。ここで団信と一般の保険の特徴をまとめておきます。

特徴
団信 ・住宅ローンの返済期間中しか保障されない。
・住宅ローンは免除されるが治療費は負担しなければならない。
・保険料が高くなる可能性がある。
一般 ・治療費の全部又は一部をまかなえるが、住宅ローンの返済は続けなければならない
・多くの商品から選択することができる。
・終身保障も選択肢になる。

団信の場合、返済免除となれば毎月の返済額分の余裕が出ますので、治療費に回すことができます。住宅ローンの借り入れ当初であれば免除される金額は大きくなりますが、住宅ローンの返済が進んだ後だと免除される金額は小さくなります。これは保険の特徴ですし、不確定な要素なのでここでは考慮しないことにします。

1か月と短い期間で考えた場合、日額5,000円の一般的な医療保険に加入し、20日間入院すれば10万円となり、手術給付金も支給されますので、医療保険の方が充実していると言えます。

一般の医療保険を選択肢に加える

三大疾病保障の保険料を支払わなければならないことが前提ですが、保障として必要があれば一般の医療保険も検討しましょう。団信の三大疾病の場合、保障期間が限定されている、多くの商品から選べない、保険料が高くなる可能性があるためです。またすでに加入している医療保険をどうするかも考えなければなりません。

一般の医療保険やがん保険にも検討範囲を広げれば、保険料と保障内容から幅広く選択することができます。一般の医療保険を加えて考える選択パターンは次の4通りあります。

  • 三大疾病保障付き団信に加入する(医療保険には加入しない)。
  • 三大疾病保障を付けず、一般の団信のみとする(医療保険には加入しない)。
  • 一般の団信にのみ加入し、三大疾病保障を付けず医療保障は一般の医療保険やがん保険などを利用する。
  • 団信には加入せず、死亡保障は一般の保険(死亡保険)を利用する(金融機関の条件は確認が必要)。

※民間の金融機関は団信加入が条件ですが、金利の上乗せはありません。フラット35の団信は任意加入で、団信に加入しなければ金利が下がります。

4つ目ですが、一般の団信は死亡した場合に住宅ローンが免除される保険ですので、住宅ローンの返済額と同額の死亡保険に加入すれば団信と同じ保障を得ることができます。選択肢が多くなると複雑になりますが、保険料を安くし、保障を充実させることもできますので検討する価値はあるでしょう。

次に三大疾病保障の具体的な保障内容、特約保険料の金額について紹介します。

三大疾病保障の具体的な保障内容と要件

所定のがん、急性心筋梗塞、脳卒中になると住宅ローンの返済は免除されますが、それぞれ具体的な要件が決められています。ひと口に三大疾病保証と言っても、それぞれに要件があります。要件を満たせば住宅ローンの返済は免除される点は共通ですので、要件をしっかり確認しておけば安心して加入できるのではないでしょうか。

そこでここでは、がん、急性心筋梗塞、脳卒中、それぞれの要件を紹介していきます。なお、住宅金融支援機構の要件を参考に解説しますが、詳細につきましては金融機関にお問い合わせください。

出典:住宅金融支援機構「新機構団体信用生命保険制度」

支払いの対象となる「がんの症状」を解説

支払の対象となる「がんの症状」については次のように書かれています。
“保険期間中に、所定の悪性新生物(がん)に罹患したと医師によって病理組織学的所見(生検)により診断確定されたとき。ただし、以下の場合には保険金は支払われない

  • 保障開始日前に所定の悪性新生物と診断確定されていた場合
  • 保障開始日からその日を含めて90日以内に所定の悪性新生物と診断確定された場合
  • 保障開始日からその日を含めて90日以内に診断確定された所定の悪性新生物の再発・転移等と認められる場合

    なお、所定の悪性新生物には、上皮内がんや皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんは含まれない。”

出典:住宅金融支援機構

支払要件を理解する上で重要なポイントは次の通りです。

  1. 「保険期間」は、契約日から90日経過後としている金融機関がほとんどで、住宅ローンの借り入れから90日以内にがんになった場合は対象外となります。
  2. 「所定の悪性新生物」とありますので、上皮内がんや良性新生物は対象外となります。これらは転移する可能性が少なく、手術で完全に切除することのできるがんと言われています。全てのがんが対象ではないことはおさえておきましょう。
  3. 医師による診断確定」は、患部の一部を採取し、顕微鏡などで調べる病理組織学的所見(生検)を行なった上で診断されなければ対象となりません。良性か悪性か、手術の必要ながんか、本当にがんなのかなど最終判断をするための検査を経なければなりません


参考:
 国立がん研究センター

 国立国語研究所

 多くの金融機関でこのような要件を求める三大疾病保障を扱っていますが、「契約日からすぐ保障される」「上皮内がんも対象」とあればより保障内容が充実している商品だと判断できます。

支払いの対象となる「急性心筋梗塞」を解説

次に急性心筋梗塞の要件を確認しましょう。支払の対象となる「急性心筋梗塞」は次のように書かれています。
“保障開始日以後の疾病を原因として、保険期間中に急性心筋梗塞を発病し、その急性心筋梗塞により初めて医師の診療を受けた日からその日を含めて60日以上、労働の制限を必要とする状態(軽い家事等の軽労働や事務等の座業はできるが、それ以上の活動では制限を必要とする状態)が継続したと医師によって診断されたとき”

 出典:住宅金融支援機構

こちらも初めて読むと理解しにくいのではないでしょうか。まず急性心筋梗塞により住宅ローンの返済免除となるためには、60日以上の労働制限状態になければなりません。がんのように、診断確定されたら免除となるわけではないので注意が必要です。

また心筋梗塞は虚血性心疾患の一つで、虚血性心疾患にはほかに、狭心症や虚血性心不全虚血性心疾患の致死性不整脈があります。保険の対象は「急性心筋梗塞」とありますので、狭心症などの心臓の病には対応していないことになります。加入する際には保障の範囲を約款で確認する必要があります。

 参考:日本心臓財団

支払いの対象となる「脳卒中」を解説

最後に脳卒中の要件を確認します。支払の対象となる「脳卒中」は次のように書かれています。
“保障開始日以後の疾病を原因として、保守期間中に脳卒中を発病し、その脳卒中により初めて医師の診療を受けた日からその日を含めて60日以上、言語障害、運動失調、麻痺等の他覚的な神経学的後遺症が継続したと医師によって診断されたとき”

 出典:住宅金融支援機構

脳卒中も60日以上、所定の症状が続くことが要件となっています。脳卒中もがんの要件とは異なりますので
注意が必要です。また脳卒中は、脳梗塞、くも膜下出血、脳内出血の総称ですので、いずれも保障の対象だとわかります。急性心筋梗塞もそうでしたが、具体的な対象となる病名を調べておくと、保険への加入も納得しやくなります。

 参考:循環器病情報サービス

3大疾病を付けた場合の保険料

団信に3大疾病保障を付けても保険料は金融機関が負担する場合が増えていますが、保険料が必要な金融機関の場合、住宅ローンの金利に上乗せして支払う方法が多いです。

フラット35の団信に三大疾病保障を付ける場合には保険料が必要です。保険料は毎年支払いますが、借入残高の減少に合わせて保険料も減少します。借入金額によっても保険料は変わりますので、保険料を知るためにはシミュレーションが必要です。フラット35を扱う住宅金融支援機構のサイトでは三大疾病保障の保険料のシミュレーションをすることができます。

 <特約料 シミュレーション>
 借入金額3,000万円 返済期間30年 金利1.79% 元利均等返済
 ⇒総支払総額の目安 2,733,000円

1年目 164,000円 11年目 118,600円 21年目 63,200円
2年目 160,500円 12年目 113,500円 22年目 57,000円
3年目 156,200円 13年目 108,300円 23年目 50,800円
4年目 151,800円 14年目 103,000円 24年目 44,500円
5年目 147,300円 15年目 97,600円 25年目 38,000円
6年目 142,700円 16年目 92,100円 26年目 31,400円
7年目 138,100円 17年目 86,500円 27年目 24,700円
8年目 133,300円 18年目 80,800円 28年目 17,900円
9年目 128,500円 19年目 75,100円 29年目 10,900円
10年目 123,600円 20年目 69,200円 30年目 3,900円

フラット35の保険料が借入残高に応じて年々減少しているのが分かります。返済期間や金利などによっても保険料は異なりますので、借入前にシミュレーションしておきましょう。

 出典:住宅金融支援機構「機構団信特約料シミュレーション」

3大疾病より充実した保障

民間の金融機関では3大疾病保障の保険料が無料であるケースが増えています。保険料負担のない7大疾病保障や8大疾病保障を取り扱う金融機関もあり、悩む必要がなくなっています。金利や諸費用に加え、団信の保障内容も比較する重要な要素になるでしょう。

疾病保障が充実している住宅ローンのおすすめ

疾病保障をつける場合のおすすめの住宅ローンは、三菱UFJ銀行のネット専用住宅ローンです。

三菱UFJ銀行では、7大疾病に対しての保証が受けられる「ビッグ&セブン<Plus>」という保障があり、この保障内容は「がんと診断確定された場合もしくは、脳卒中や急性心筋梗塞で入院した場合に、住宅ローン残高が0円になる」というものです。
※3大疾病保障充実タイプの場合
※金利の上乗せが年0.3%必要

生涯でがんになる確立は男性で62%、女性で47%というデータがあり、およそ2人に1人という割合です。(国立がん研究センター

住宅ローンを組みたいけど、がんや脳卒中などになって返済できなくならないかが心配……」という方にとって、安心できる住宅ローンといえます。

また、通常では疾病保障を付帯させるには年0.3%の金利上乗せが必要ですが、2019年9月30日までに正式申込みをする場合は、金利が年-0.1%されるのも嬉しいポイントです(2020年4月30日までに借り入れできる人が対象)。

三菱UFJ銀行
適用金利
変動金利
0.525%

2019年9月適用金利

当初10年固定
0.590%

2019年9月適用金利

当初20年固定
0.990%

2019年9月適用金利

全固定25年
1.190%

2019年9月適用金利

全固定35年
1.490%

2019年9月適用金利

保証料 事務手数料 審査期間
一括前払い型と利息組込み型により変動 32,400円 4週間程度
返済方法 来店 繰上げ返済手数料
元利均等返済/元金均等返済 不要 インターネット無料
固定期間 借入可能額 対応地域
1~35年 30万円~1億円(10万円単位) 全国

三菱UFJ銀行の住宅ローンはご利用額12年連続No.1。 全国766店舗ある大手金融機関です。 全国に店舗がありますので、無料相談会などを利用して対面で相談することができます。 ※全期間固定25年と全期間固定35年は、ネット専用住宅ローンでは取扱なし。

詳しく見る

まとめ

いかがだったでしょうか。フラット35を選択する人にとっては三大疾病保障付き団信にするかどうか悩むところだと思います。迷った場合はシミュレーションをして具体的な金額(保険料)と保障内容を比べるとわかりやすいでしょう。
しばらくするとさらに充実した保障や特長のある団信が登場するかもしれません。その場合でもこの記事で書かれた内容を基準にして比較するとお得かどうかの判断ができるでしょう。

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じぶん銀行
おすすめ住宅ローン
住信SBIネット銀行
満足度
4.5
住信SBIネット銀行
最低金利
0.418%

変動金利

2019年9月適用金利

借り換え金利

総合人気ランキング
1位 じぶん銀行
満足度
4.7
じぶん銀行
最低金利
0.380%

当初固定2年

2019年9月適用金利

2位 住信SBIネット銀行
満足度
4.5
住信SBIネット銀行
最低金利
0.418%

変動金利

2019年9月適用金利

借り換え金利

3位 三菱UFJ銀行
満足度
4.4
三菱UFJ銀行
最低金利
0.390%

当初固定3年

2019年9月適用金利

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