• 2020.04.02

15年固定の住宅ローンは固定期間終了後の金利が重要!人気銀行を3段階で評価

家の模型を持って悩む女性
auじぶん銀行
15年固定住宅ローンの利用を考えているけど、仕組みが複雑でどう選べば良いかわからない…

と感じていませんか?

たしかに15年固定タイプは変動金利などに比べると情報も少なく、途中で金利が変わる分仕組みも複雑そうに見えますよね。

中には「扱いの難しい金利タイプ」という印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

しかし実は、上手く活用すれば安心感と低金利のいいとこ取りができる金利タイプなのです。

ただ、固定金利や変動金利と違った「選ぶ際に重要なポイント」があります。

それはズバリ「固定期間終了後の金利」です。

当記事では固定期間終了後の金利や付帯サービスなども含め、人気銀行の15年固定商品を徹底比較しました

15年固定タイプの具体例や返済シミュレーションもご紹介していますので、15年固定タイプの住宅ローンを検討中の方はぜひ読んでみてくださいね。

この記事を執筆・監修している専門家

執筆者

京都FP事務所

ファイナンシャル・プランナー

当サイトの執筆を担当している「京都FP事務所」と申します。専門用語ばかりにならないよう、「わかりやすく行動しやすい」執筆を心がけています。ぜひ参考にしてみてください。

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

【結論】15年固定金利の住宅ローンが向いている人

15年固定金利の住宅ローンが向いている人を結論からまとめると、

  1. 収入に余裕があり、固定期間終了後の金利変動リスクに対応できる
  2. 固定期間終了後に支出が減少したり、収入が増えたりする可能性がある

という2つの条件のどちらかに該当する方です。

これらの条件に該当する方であれば、15年固定の住宅ローンを上手く活用できる可能性が高いですよ。

それぞれの条件を具体的に解説していきましょう。

収入に余裕があり、固定期間終了後の金利変動リスクに対応できる人

15年固定金利の住宅ローンは、金利変動リスクに対応できる「資金的な余裕がある方」に適しています。

資金的な余裕のある状態を具体的にいえば、

  • 返済額が月1万円以上増えても、やりくりできる収入がある
  • いざとなったら繰り上げ返済できる貯蓄がある

というような状況です。

なぜ15年固定金利の住宅ローンを利用する際に資金的余裕が必要なのかというと、固定期間終了後に金利が変動(上昇)する可能性が非常に高いからです。

逆にいうと、資金的余裕が無ければ金利変動リスクに備えることができなくなってしまうということでもあります。

固定期間終了後に金利変動する可能性がなぜ高いといえるのか、理由をご説明しておきましょう。

15年固定金利を利用する上では非常に重要なポイントなので、必ずチェックしておいてくださいね。

15年後に金利が変動(上昇)する可能性が高い理由

先述したように、15年固定金利を選ぶと固定期間終了後に金利が変動(上昇)する可能性が高いです。

なぜかというと、

  1. 固定期間終了後は金利割引幅が小さくなる
  2. 15年後の住宅ローン金利が現在と同じ低金利水準とは限らない

という2つの理由があるからです。

一般的に15年固定金利の住宅ローンは、固定期間終了後に

  1. 変動金利タイプにする
  2. 再度固定期間選択タイプにする

    の2通りから今後の契約を選ぶことができます。

    ただここで重要なのは、「どんな金利タイプを選んでも固定期間終了後には金利割引幅が小さくなる」ということなのです。

    一例として、固定期間選択型の金利変化のイメージをまとめてみました。
    下記をご覧ください。

    固定期間終了後の金利変化イメージ

    • 固定期間中:年▲2.0%の金利割引があり、適用金利は年1.0%
    • 固定期間終了後:年▲1.3%の金利割引になり、適用金利は年1.7%に上昇
      ※基準金利は変動せず、15年後も年3.0%であると仮定

    上記のように市場全体の金利変動がない場合でも、金利割引幅の減少によって適用金利が上昇する可能性が非常に高いです。

    もちろん15年後に他行の住宅ローンに借り換えるという方法もありますし、変動金利に切り替えれば金利が下がる可能性もあります。

    しかし15年後の金利水準が、現在と同様に低金利である保障はありません。

    現在の住宅ローン金利はすでに底値状態にあるといわれていますから、15年後には今より高くなっていると考えるのが無難でしょう。

    このような背景から、15年固定金利を利用する際は「将来的に金利が上昇して返済額も増える可能性が高い」と考えておくべきなのです。

    固定期間終了後に支出が減少したり、収入が増えたりする可能性がある人

    将来的に支出が減る、もしくは収入が増える可能性がある

    という方にも、15年固定金利は適しています。

    理由は固定期間終了後の適用金利上昇によって、返済額が増える可能性が高いからです。

    将来的に支出が減る、もしくは収入が増える方であれば返済額の増加にも十分対応できるので、15年固定金利を有効に扱いやすいということですね。

    15年固定金利が適している方の状況を具体的にいうと、

    • 固定期間終了時には子どもが大学を卒業するので、教育費関連の支出が減る
    • 今仕事をしていない妻も15年後には働けるようになる

    などです。

    要は、将来的に現在よりも資金的余裕が出てくる方なら15年固定金利はピッタリでしょう。

    上記の具体例のように、子どもの成長や妻の職場復帰などのわかりやすい変化が想定されるなら、収支の増減も予測しやすいです。

    だからといって、「年齢の経過に伴って収入もあがるだろう」というような漠然とした予測では、仕事や社会情勢に大きく左右されてしまうので危険です。

    もし年齢の経過で着実に昇給したとしても、将来的に税金や社会保険料が引き上げられれば、手取り収入は大して増えないどころかマイナスになります。

    「年齢とともに確実に収入が上がるわけではない」と理解したうえで、返済計画を立てるようにしてください。

    15年固定の住宅ローンを比較!人気銀行を3段階で評価

    ここからは各金融機関が取り扱う15年固定住宅ローンを

    1. 金利
    2. 諸費用
    3. 団信などの付帯サービス

    という3つの軸で徹底比較し、ABCの3段階で評価していきます。

    住宅ローン商品の評価基準について

    注意点として、固定期間終了後の金利を見るときは、固定期間中と固定期間終了後の「割引幅の差」に注目してください。

    金利割引幅の差が大きければ大きいほど、固定期間終了後に適用金利も上がりやすいですよ。

    割引幅の差が大きい金融機関に関しては、その都度ご説明していきます。

    15年固定の住宅ローンを利用するうえで非常に重要なポイントなので、評価と併せてチェックしておきましょう。

    ※場合によっては審査結果で記載の金利に上乗せされる可能性もありますのでご注意ください。

    [A評価]auじぶん銀行 当初期間引下げプラン15年

    ■auじぶん銀行 当初期間引下げプラン15年

    適用金利
    0.792%

    2020年04月適用金利

    当初期間引下げプラン

    じぶんでんきをセットでご契約の場合

    固定期間終了後の金利優遇幅
    ▲0.8%

    2020年04月時点

    固定期間終了後に変動金利を選択した場合

    団信・契約者保障など がん50%保障団信(全疾病保障付き)を無料で付帯できる
    保証料 無料
    事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
    申し込み方法 ネット完結型

    じぶん銀行の魅力は固定期間中の金利が非常に低く、当初15年の負担を大きく抑えられる点です。

    当初15年の負担の軽さは全銀行で見てもトップクラスでしょう。

    無料で付帯できる「がん50%保障団信」は、がんと診断確定されたらローン残高の50%が保障される、シンプルでわかりやすい保障内容になっています.(※)

    加えてがんだけではなく、すべての病気やケガで180日以上長期入院をした場合にローン残高が100%保障される「全疾病保障」もついていますよ。

    ただし、じぶん銀行は固定期間中の金利割引が大きい分、固定期間終了後に割引幅は低めです。

    したがって当初の金利は非常に低いのですが、固定期間が終われば適用金利がぐっと高くなる可能性があるので注意しましょう。

    じぶん銀行は「借り入れ当初の負担をできる限り抑えたい」という方や、「無料で充実した団信保障を付けたい」という方におすすめです。

    ※年0.2%金利を上乗せすれば住宅ローン残高が100%保障される「がん100%保障団信」も選べます。

    関連記事auじぶん銀行住宅ローンのメリット・デメリット総まとめ、申し込むべきか5分で分かる!

    [A評価]新生銀行 当初固定金利タイプ15年

    ■新生銀行 当初期間引下げプラン15年

    適用金利
    0.900%

    2020年04月適用金利

    自己資金10%以上

    固定期間中の
    金利割引幅
    基準金利:年1.90%から年▲1.0%
    固定期間終了後の
    金利割引幅
    年▲0.7%
    団信・契約者保障など 一般団信を無料で付帯できる。
    事務手数料プランを安心パックにすれば、
    介護保障付きの「安心保障付き団信」を付帯できる
    保証料 無料
    事務手数料 (定額タイプの場合)5万5,000円~16万5,000円
    申し込み方法 店頭およびネット申し込みが可能だが、契約は店頭での手続きが必要
    ※店舗数は首都圏・関西圏に集中しており少なめ。中国や四国地方、北陸方面の店舗はない

    新生銀行は他銀行にない、「圧倒的な諸費用の安さ」が魅力です。

    一般的な銀行の場合、住宅ローンの事務手数料として借入金額×2.2%(税込)がかかります。

    仮に2,500万円の借り入れをすれば、事務手数料だけで55万円も必要になる計算ですね。

    対して新生銀行であれば5万5,000円~16万5,000円の事務手数料で契約できるので、トータルコストを大きく抑えることができます。

    ただし新生銀行を利用する場合の注意点として、住宅ローン額の10%に当たる自己資金がないと、金利が年0.05%高くなります。

    諸費用は抑えられるものの最低限の頭金が必要なので、注意してくださいね。

    新生銀行は、「住宅ローンの諸費用をできる限り抑えたい」という方や、「トータルコストの節約にこだわりたい」という方におすすめです。

    関連記事新生銀行住宅ローンの口コミ・評判を調査!安心パックが無料付帯

    [A評価]ソニー銀行 固定セレクト住宅ローン15年

    ■ソニー銀行 固定セレクト住宅ローン15年

    適用金利
    0.823%

    2020年04月適用金利

    固定セレクト

    新規購入で自己資金10%以上

    固定期間中の金利割引幅 基準金利年2.173%から年▲1.35%
    固定期間終了後の金利割引幅 年▲0.6%
    団信・契約者保障など がん50%保障団信を無料で付帯できる。
    その他、がん100%保障団信を年0.1%の金利上乗せで付帯可能、
    三大疾病保障団信を年0.2%の金利上乗せで付帯可能
    保証料 無料
    事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
    申し込み方法 ネット完結型だが、店頭での相談・申し込みも可能。
    ※店舗は東京都1店舗のみ。
    その他、全国に銀行代理業者(ゆうちょ銀行やARUHIなど)の相談窓口を設けている

    ソニー銀行は充実した団信保障を低金利で付帯できる点に加え、ネット完結型住宅ローンでありながらも全国の窓口で相談できるという特徴があります。

    保障面では、がんと診断確定されたらローン残高の50%が保障される「がん団信50」を無料で付帯できます。

    さらに充実した保障を希望する場合は、

    • ローン残高全額保障の「がん団信100」…年0.1%
    • 3大疾病に心強い「3大疾病団信」…年0.2%

    の金利上乗せでそれぞれ付帯可能となっています。

    がん団信100はがんと診断確定された際のローン残高100%保障に加え、診断給付金100万円(上皮内がんの場合は50万円)が受け取れる団信になっています。

    がんの診断確定のみでこれだけの保障を得ることができて、さらにそれが年0.1%の金利上乗せという手軽さは他行にはない大きな魅力でしょう。

    またネット完結型でありながら、全国に提携相談窓口を設けているのも便利なポイントです。

    ゆうちょ銀行やソニー生命、ARUHIなど全国の多様な金融機関で相談できるので、地方に住む方でも安心して対面相談できますよ。

    ただし注意点としてソニー銀行は、住宅ローン額に占める10%の自己資金がないと、金利が年0.05%高くなります。

    頭金がないと審査自体も通りにくくなる可能性があるので注意してください。

    「対面で住宅ローンの相談をしたい」という方や、「がんや3大疾病に特化した団信を手軽に付けたい」という方にはソニー銀行がピッタリですね。

    関連記事ソニー銀行住宅ローンには3つのデメリットが!借りる前に知るべきポイントを解説

    [B評価]三井住友信託銀行 固定プラン15年
    (当初期間引下げ・融資手数料型)

    ■三井住友信託銀行 固定プラン15年
    (当初期間引下げ・融資手数料型)

    適用金利
    1.000%

    2020年04月適用金利

    固定期間中の
    金利割引幅
    基準金利:年3.50%から年▲2.5%
    固定期間終了後の
    金利割引幅
    年▲1.45%
    団信・契約者保障など 一般団信を無料で付帯できる。
    出産後一年間は住宅ローンの金利が年0.1%優遇される「ベビさぽ」、
    指定証券口座の開設などで金利が年0.03%優遇される「住宅ローン家計応援プラン」がある
    保証料 無料
    事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
    申し込み方法 店頭での相談・申し込み(全国に店舗あり)

    三井住友信託銀行は全国に店舗があるので、平日夜間や休日でも相談できる利便性が大きなメリットです。

    出産後一年間は住宅ローンの金利が年0.1%優遇される「ベビさぽ」や、新規借り入れ時に新生活応援クーポンが配布されるといった契約者サービスもあります。

    三井住友信託銀行を利用する際の注意点として、固定期間中と固定期間終了後の金利割引幅の差が1.05%と大きくなっているため将来的に適用金利が上がる可能性も高いです。

    また契約者サービスがある代わりに、無料で付帯できる団信は一般団信のみとなっていますね。

    三井住友信託銀行は「必ず店舗で対面相談したい」という方に適していますが、金利や団信にこだわる方にとってはやや物足りないかもしれません

    関連記事三井住友信託銀行の住宅ローンについて徹底解説!~信頼度の高い信託銀行~

    [B評価] ARUHIフリーダム 当初固定金利型15年

    適用金利 年0.954% ※2020年4月適用金利
    固定期間中の金利割引幅 基準金利:年1.954%から年▲1.0%
    固定期間終了後の
    金利割引幅
    年▲0.7%
    団信・契約者保障など 一般団信を無料で付帯できる。
    新生活に使える家具などを優待価格で購入できる
    「ARUHI 暮らしのサービス」という契約者特典がある
    保証料 無料
    事務手数料 借入金額×3.3%(税込)
    申し込み方法 店頭での相談・申し込み(全国に店舗あり)

    ARUHIは全国に店舗があるため相談しやすく、加えて低金利で申し込めるのが大きな特徴です。

    銀行ではなく住宅ローン専門金融機関のため土日も営業している店舗が多く、忙しい方でも相談しやすい体制になっていますね。

    また、住宅ローンの引き落とし口座も全国の金融機関から選択することができますよ。

    ARUHIフリーダムは固定期間中の適用金利が低く、固定期間終了後の金利割引幅の差もさほどありません。

    したがって、固定期間終了後の金利変動リスクでいえば安心感があるといえるでしょう。

    しかし注意点として、事務手数料が借入金額の3.3%と他行よりも高くなっています。

    3.3%の事務手数料というと、2,500万円の借入れに対し82万5,000円もかかる計算です。

    金利面は優れているものの、事務手数料が高いという理由でB評価としています。

    「とにかく低金利で、対面相談できる住宅ローンを利用したい」という方はARUHI フリーダムを検討するようにしましょう。

    関連記事ARUHI住宅ローンに隠された4つのデメリット!借りる前に知るべきポイントを解説

    [C評価] 住信SBIネット銀行 当初引き下げプラン15年

    ■住信SBIネット銀行(ネット専用住宅ローン) 
    当初引き下げプラン15年

    適用金利 年1.270% ※2020年4月適用金利
    固定期間中の金利割引幅 基準金利:年2.97%から年▲1.70%
    固定期間終了後の金利割引幅 年▲0.7%
    団信・契約者保障など 一般の団信保障+全疾病保障を無料で付帯できる
    ※女性の場合、30万円のガン診断給付金特約も無料で付帯できる
    保証料 無料
    事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
    申し込み方法 ネット完結型

    住信SBIネット銀行はすべての病気やケガが保障対象になる「全疾病保障」を無料で付帯できるのが特徴です。

    全疾病保障は病気やケガで所定の就業不能状態になったとき、状況にあわせて月々の返済額や住宅ローン残高が保障される疾病保障です。

    また女性の契約者であれば、がんと診断されると30万円の給付金が受け取れる「ガン診断給付金特約(女性限定)」も無料で付帯されています。

    ただし注意点として、住信SBIネット銀行の15年固定はもともとの適用金利が高いうえに、固定期間終了後の金利割引幅も小さいので金利変動リスクも高いです。

    「どうしても全疾病保障を無料で付帯したい」という方には適しているものの、金利面のメリットは少ないので、慎重に検討のうえ選択するほうが良いでしょう。 

    関連記事住信SBIネット銀行住宅ローンの口コミを調査!団信や審査基準、デメリット

    住宅ローンの15年固定金利のメリット・デメリット

    住宅ローンの15年固定タイプは低金利と固定金利の良い所取りができるため、

    というメリットがあります。

    しかしその反面、

    というデメリットもあるので注意が必要ですよ。

    どんな住宅ローンにもメリットがあれば必ずデメリットもあります。

    それぞれしっかり理解しておけば、15年固定金利を賢く活用できますよ。

    15年固定金利住宅ローンのメリットとデメリットをわかりやすく解説していきますね。

    メリット:当初15年間は金利上昇のリスクを避けられる

    15年固定金利住宅ローンは金利の上昇を15年間抑えつつ、全期間固定金利よりも低金利で借り入れできるのが大きなメリットです。

    固定期間が15年あるので、

    • 子どもが大学を卒業するまでの期間
    • 子どもが小さい間の片働き期間だけ

    など「一定期間だけ返済負担を抑えたい」という方の借り入れに適しています

    15年というのはライフスタイルに変化が訪れやすいタイミングになります。

    子どもの成長やキャリアステップを前提に、各家庭にあわせた返済計画を立てられるのも15年固定住宅ローンの大きなメリットだといえます。 

    デメリット:固定期間終了時点に5年ルールや125%ルールが適用されない

    15年固定金利では固定期間終了後時点の金利変動に対し、「5年ルール」や「125%ルール」が適用されないというデメリットがあります。

    15年固定金利は固定期間が終わった時点での金利が適用されるので、金利情勢によっては返済額が大きく膨れ上がるリスクを含んでいます。

    変動金利型であれば5年ルールや125%ルールが適用されるため急激な返済額の上昇は抑えられるものの、15年固定にはそれらのルールが適用されないため、金利上昇がもろに返済額に反映されてしまう可能性があるということですね。

    5年ルール、125%ルールとは、変動金利型にのみ適用される「金利がどれだけ上昇しても返済額の増加を一定以下に抑えられる制度」のことです。

    それぞれの簡単な内容は下記のとおりです。

    5年ルールとは

    金利が上昇しても返済額は5年間変わらない

    125%ルールとは

    金利が上昇しても以前の返済額の125%を超えない

    ※いずれも元利均等返済方式の場合のみ適用

    変動金利はこれらのルールがあるため、金利上昇局面でも毎月の負担が極端に増加しないようになっています。

    しかし15年固定金利を選ぶとこれらのルールは適用されません。

    つまり固定期間終了時点で市場金利が上昇していたら、返済額も固定期間中の125%以上になるかもしれないのです。

    当記事内でも15年固定金利は、固定期間終了後に返済額が増える可能性のほうが高いというお話をしました。

    このようなデメリットに備えるためには、固定期間終了後の資金的な余裕をしっかり確保しておくことが大切ですよ。

    変動金利の5年ルール・125%ルールについては、下記の記事で詳しく解説しています。

    関連記事住宅ローンの変動金利は怖くない!リスクを抑えてメリットを活かす賢い使い方

    固定期間終了後の毎月返済額をシミュレーション

    15年固定金利を検討する際は、「16年目以降に金利がどれだけ上がるのか」が重要なポイントになります。

    検討する際は金利上昇パターンを複数シミュレーションし、万が一将来的に返済額が増加しても返済できるかどうかを事前確認しておくことが重要です。

    ここからは

    • 借入金額3,000万円
    • 返済期間35年
    • 元利均等返済方式
    • 当初15年間の適用金利は年0.95%、
      毎月の返済額は8万3,988 円

    という条件で住宅ローンを借入したと想定し、金利変動によってどの程度返済額が変わるのかをシミュレーションしていきます。

    15年固定住宅ローンを検討中の方は必ずチェックしておきましょう。

    固定期間終了後の金利上昇パターン別 毎月返済額シミュレーション

    15年固定金利の住宅ローンで16年目以降に金利上昇した場合、どの程度返済額に影響するのかを表にまとめました。

    なお固定期間終了後の金利は、上昇なしの場合で年1.5%になるという前提でシミュレーションしています。

    下記をご覧ください。

    ■金利上昇時の16年目以降の毎月返済額

    金利上昇 16年目以降の金利 毎月の返済額 当初の返済額より増加した金額
    なし 1.5% 8万8,553円 4,565円
    +年0.5% 2.0% 9万2,836円 8,848円
    +年1.0% 2.5% 9万7,244円 1万3,256円
    +年1.5% 3.0% 10万1,776円 1万7,788円
    +年2.0% 3.5% 10万6,430円 2万2,442円
    +年2.5% 4.0% 11万1,206円 2万7,210円
    +年3.0% 4.5% 11万6,100円 3万2,112円
    +年3.5% 5.0% 12万1,111円 3万7,123円
    +年4.0% 5.5% 12万6,237円 4万2,249円

    ※固定期間終了後は基準金利年2.4%、金利割引は▲0.9%が適用される想定での試算

    固定期間終了後に金利上昇がなかったとしても、金利の割引幅が小さくなることで適用金利も年0.95%から年1.5%に上がります。

    したがって当初15年の固定期間が終わった時点で、返済額が最低でも4,565円アップすることになります。

    さらに金利が著しく上昇すれば4万2,249円以上増加する可能性もあるわけです。

    ただし現実的にいえば、デフレが続いている中で将来的に年3%~4%も金利が上昇するとは思えません。

    もちろん35年間金利がまったく変わらない、というのも現実的ではないです。

    現在の情勢から現実的に考えられる可能性としては、固定期間終了後に年1%~2%の金利上昇を想定しておくのが妥当ではないでしょうか。

    返済額で言えば月1万円~2万円程度増額するイメージですね。

    あらゆるパターンを想定しつつ、返済額が上がっても対処できるような返済計画を立てておきましょう。

    15年固定金利と他の金利タイプを比較シミュレーション

    15年固定金利タイプを検討している方の多くは、「他金利タイプも含めて比較したい」と考えていらっしゃるかと思います。

    ここでは変動金利と全期間固定金利を比較対象にした上で、10年後と25年後に金利が年1%ずつ、合計年2%上昇したと仮定してシミュレーションを行いました。

    ■15年固定金利と他金利タイプの比較シミュレーション

    金利タイプ 適用金利 毎月の返済額 総返済額
    15年固定金利 当初15年間:年0.95%
    16年目~25年目:年1.50%
    26年目~35年目:年2.50%
    当初15年間:8万3,988円
    16年目~25年目:8万8,553円
    26年目~35年:9万2,971円
    3,690万677円
    変動金利 当初10年間:年0.50%
    11年目~25年目:年1.50%
    26年目~35年目:年2.50%
    当初10年間:7万7,875円
    11年目~25年目:8万7,814円
    26年目~35年目:9万2,195円
    3,621万4,928円
    全期間固定金利 全期間:年1.30% 全期間:8万8,944円 3,735万6,564円

    ※シミュレーションは住宅金融支援機構のツールを使用
    ※借入金額3,000万円、返済期間35年、元利均等返済の場合
    ※15年固定金利は固定期間終了後に変動金利(基準金利2.4%に金利割引▲0.9%が適用)に切り替え、適用金利が年1.5%になるものとして算出

    上記のシミュレーションでは、

    1. 変動金利
    2. 15年固定金利
    3. 全期間固定金利

    の順で総返済額が少なくなっていますね。

    変動金利は当初の適用金利が非常に低いので、最初の10年間で元金を大きく減らすことができています。

    この点が総返済額を抑えられた要因だといえるでしょう。

    ただし金利の上昇がもっと早い段階で起きた場合、結果もまた変わってきます。

    急激な金利上昇局面では15年固定金利や全期間固定金利が有利になってくるので、様々な可能性を想定しつつ金利タイプを検討するようにしてください。

    まとめ

    15年固定金利タイプは借入当初15年間の金利上昇リスクを抑えられる反面、固定期間終了後に返済額の負担が増加する可能性があります。

    したがって15年固定金利を検討するときは、下記の3つを意識するのが重要なポイントです。

    15年固定金利を検討する際の重要ポイント

    • 固定期間終了後の返済額上昇に対処できる資金的余裕があるか(もしくは余裕のできる予定があるか)
    • 商品を比較するときは固定期間終了後の金利割引幅を重視しつつ、固定期間中の金利・団信保障・諸費用をふまえて検討する
    • 15年固定タイプのおすすめは、じぶん銀行、新生銀行、ソニー銀行

    15年固定金利は「将来的に今よりも資金的な余裕を作れる方」にはピッタリの住宅ローンになっていますが、逆にいえば「将来的には今よりも経済的に厳しくなる」という方には適していません。

    適していないと判断された方は20年固定金利や全期間固定金利も含めて検討するようにしましょう。

    ライフイベントに併せてさまざまなパターンでシミュレーションし、無理のない返済計画を立ててくださいね

    関連記事auじぶん銀行住宅ローンのメリット・デメリット総まとめ、申し込むべきか5分で分かる!

    関連記事新生銀行住宅ローンの口コミ・評判を調査!安心パックが無料付帯

    関連記事ソニー銀行住宅ローンには3つのデメリットが!借りる前に知るべきポイントを解説

    スポンサーリンク

    住宅ローン シミュレーション
    auじぶん銀行
    おすすめ住宅ローン
    住信SBIネット銀行
    満足度
    4.5
    住信SBIネット銀行
    最低金利
    0.428%

    2020年04月適用金利

    変動金利

    借り換え金利

    総合人気ランキング
    1位 住信SBIネット銀行
    満足度
    4.5
    住信SBIネット銀行
    最低金利
    0.428%

    2020年04月適用金利

    変動金利

    借り換え金利

    2位 りそな銀行
    満足度
    5
    りそな銀行
    最低金利
    0.429%

    2020年04月適用金利

    変動金利

    Web申込限定プラン(別途融資手数料有り)

    3位 auじぶん銀行
    満足度
    4.7
    auじぶん銀行
    最低金利
    0.380%

    2020年04月適用金利

    変動金利

    全期間引下げプラン

    じぶんでんきをセットでご契約の場合

    総合人気ランキングを全て見る

    人気の記事

    新着記事

    たった1分 住宅ローン シミュレーション
    ■当サイトに関する注意事項
    • 当サイトで提供する商品の情報にあたっては、十分な注意を払って提供しておりますが、情報の正確性その他一切の事項についてを保証をするものではありません。
    • お申込みにあたっては、提携事業者のサイトや、利用規約をご確認の上、ご自身でご判断ください。
    • 当社では各商品のサービス内容及びキャンペーン等に関するご質問にはお答えできかねます。提携事業者に直接お問い合わせください。
    • 本ページのいかなる情報により生じた損失に対しても当社は責任を負いません。
    • なお、本注意事項に定めがない事項は当社が定める「利用規約」 が適用されるものとします。

    「ナビナビ住宅ローン」は、エイチームフィナジーが運営するサービスです。

    株式会社エイチームフィナジーは、株式会社エイチーム(東証一部上場)のグループ企業です。
    証券コード:3662