• 2020.06.15

独身女性・母子家庭でも住宅ローンは利用できる!おさえるべきポイントや注意点を解説

独身女性・母子家庭の住宅ローンアイキャッチ

独身女性や母子家庭でも住宅ローンを組むことができるのか、疑問に感じる人は多いでしょう。

「審査に悪い影響があるのでは?」と不安になることもあるかもしれません。

結論から言うと、シングルの女性だからといって住宅ローンを組めないということはないので、安心してください。

とはいえ、住宅ローンを組むうえでは、気を付けておいた方がいいポイントもあります。

しっかりと理解してから申し込まないと、審査に落ちてしまったり、完済が難しくなってしまったりする危険もあるため、注意が必要です。

この記事では、女性が住宅ローンに申し込むうえで理解しておくべき、以下のポイントを解説します。

この記事のポイント

  • シングル女性でも、住宅ローンの審査に影響しないの?
  • 母子家庭、独身女性が住宅ローン審査で注意するべきポイント
  • 母子家庭、独身女性におすすめな住宅ローン

ぜひ、住宅ローンを検討する際の参考にしてみてください。

この記事を執筆・監修している専門家

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

監修者

中野良唯

ジョインコントラスト株式会社

保有資格・検定

AFP、宅地建物取引士

大手ハウスメーカーでの営業所長を経て、生命保険会社へFPとして転職。 その後、独立系FPとしてコンサルティングの幅を広げるためジョインコントラスト株式会社へ移籍。 現在は「家計教師.com」に所属するFPとして、家計の個別コンサルティングや各種セミナー、企業や学校などで講演会なども行なっています。

執筆者

秦 創平

ライター

保有資格・検定

管理業務主任者、シニアライフコンサルタント

国内不動産会社の経験が10年・海外不動産投資会社の経験が2年あり。一般的な住宅から投資物件まで取り扱ってきた。現在はフリーライターとして不動産関連の記事を中心に執筆している。

独身女性や母子家庭でも住宅ローンは組める

結論からお伝えすると、「女性である」ということが理由で住宅ローンを組めないという可能性はとても低いです

なぜなら、住宅ローンの審査で「性別」を審査項目としている金融機関は少数派だからです。

国土交通省2019年3月に発表した「民間住宅ローンの実態に関する調査」によると、金融機関(計1,351)のうち、審査項目に「性別」を挙げたのは全体の15.1%。融資を行う際に考慮する項目としては、最も少ない回答割合となっています。

逆に、最も多くの金融機関が考慮する項目として挙げたのは申込者の健康状態で、回答割合は98.6%。

その次に借入時年齢・完済時年齢・担保物件の担保評価と続きます。

つまり、住宅ローンの審査においては、性別よりも以下の内容の方が重視されているといえるでしょう。

  • 病気によって途中で返済不能となるリスクはないか
  • 返済期間が老後まで続くかどうか
  • 返済不能となった場合に担保物件から借入金を回収できそうか

※参照:民間住宅ローンの実態に関する調査

金融機関が気にしているのは、申込者の性別よりも、どちらかというと契約者の返済能力であるといえます。

女性が優遇される住宅ローンもある

近年では、ダイバーシティが推進されている流れから、女性を優遇する住宅ローン商品を取り扱う金融機関が増えています。

例えば、女性特有の病気に対する保障がついている団体信用生命保険に加入できたり、金利が女性の方が優遇されていたりなどのサービスが広がっています。

女性向けの特典がある住宅ローンに関しては、「女性向けの特典が充実した住宅ローンを利用する」で一覧と特徴を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

母子家庭、独身女性が住宅ローン審査で
注意するべき4つのポイント

性別が審査に影響する住宅ローンは少ないとはいえ、母子家庭の女性や独身女性が住宅ローンの審査を受けるにあたって注意すべき点もあります。

ポイントは、大きく分けて以下の4つです。

住宅ローン審査の注意点

  1. 返済比率がギリギリのローンを組まない
  2. 金融機関担当者には家計や職業状況を正直に伝える
  3. 妊娠中は団信に加入できないケースが多い
  4. 将来ライフスタイルが変化することも考えておく

それぞれを解説していきます。

返済比率がギリギリのローンを組まない

返済額が収入に対して占める割合のことを「返済比率」といいます。

アンケート結果によると、ローン審査にあたって「返済負担率」(=返済比率と同義)を重視すると回答している金融機関は90.7%。

返済比率が高すぎると、途中で返済できなくなる可能性があると判断され、ローン審査に通りづらくなってしまうのです。

審査に通過するかどうかの基準となるのは、返済比率30%〜35%程度といわれています。

ただし、この30%〜35%というのは、あくまでも審査上の上限です。

実際に余裕をもって返済できる金額は手取り収入の20%以下と考える方がよいでしょう。

あるいは、現在賃貸の家に住んでいるとしたら、現在の家賃を目安として返済額を決めるのが賢明です。

なお、返済比率を手取り収入の20%とした場合、年収ごとの借入上限額は以下の表のようになります。

年収 借入上限額
(返済比率:手取り収入20%の場合)
200万円 840万円
250万円 1,070万円
300万円 1,300万円
350万円 1,500万円
400万円 1,700万円
450万円 1,880万円
500万円 2,100万円
550万円 2,270万円
600万円 2,480万円
<シミュレーション条件>
融資金利:1.5%
返済期間:35年
返済方法:元利金等返済
※参考:フラット35「毎月の返済額から借入可能金額を計算」

金融機関担当者には家計や職業状況を正直に伝える

住宅ローンの利用にあたっては、金融機関の担当者と様々な相談をしながら進めていきます。

相談するときには、収入や仕事の状況などについて、正確な内容を伝えることが重要です。

引け目を感じて健康状態や収入などについて虚偽の申し込みをしたとしても、審査の段階で必ず虚偽が露呈してしまいます。

金融機関は、健康診断の結果報告書や源泉徴収票など、申込者が書き変えようのない書類に基づいて審査を行うからです。

また、住宅ローンの利用にあたって最も重要なのは、無理のない返済計画です。

申し込みの段階で背伸びをしても、後々返済が滞るようでは意味がありません。

「完済まで滞りなく返済できること」を優先事項として計画を立てましょう。

妊娠中は団信に加入できないケースが多い

最近では、住宅ローンの利用にあたり、団体信用生命保険(団信)の加入を条件としている住宅ローンも少なくありません。

団体信用生命保険とは、万一契約者が亡くなってしまった場合などに、ローンの残債が保障される保険です。

団信の加入にあたっては一般的な生命保険と同様に健康状態の審査がありますが、女性の場合、妊娠の有無についても告知が必要です。

妊娠していると、妊娠時特有の病気や流産・早産などのリスクがあると判断され、団信に加入できないことがあります。

現在妊娠中であるのならば、住宅購入の時期をずらすのがおすすめです。

「団信なし」は避ける

なかには団体信用生命保険の加入が条件とされていない住宅ローンもあります。

しかし、団体信用生命保険に加入せずに住宅ローンを利用するのは避けましょう。

住宅ローンの返済は債務であり、もしものことがあった場合は、財産とともに債務も相続人に相続されてしまうためです。

子どもがいる場合は、子どもが住宅ローンの返済をする必要に迫られます。

最低限の備えとして、もしものことがあった場合に残債分の保険金が支払われる内容の保険には加入しておくべきです。

将来ライフスタイルが変化することも考えておく

独身の今は正社員で働いているとしても、将来的に結婚して状況が変わる可能性もあります。

結婚相手が転勤族であるなどの場合、購入した家に住み続けるのが難しくなることもあるでしょう。

一般的に、住宅ローンは「契約者およびその親族が住み続ける家を買うための融資」です。

つまり、転居した結果として契約者および親族がその家に住めなくなった場合、ローンの一括返済を求められる可能性もあります。

あるいは、転居に伴い購入した家を賃貸に出す場合は、居住用のローンから投資用のローンへ借換えを行う必要があります。

一般的に投資用のローンは居住用のローンよりも金利が高いため、負担増につながりかねません。

母子家庭、独身女性が住宅ローンを組む際の3つの選択肢

ここまでご紹介した住宅ローン利用時の注意点を踏まえ、母子家庭の女性もしくは独身女性が住宅ローンを組むための方法について解説します。

母子家庭の女性・独身女性が住宅ローンを組むための方法

  1. 女性向けの特典が充実した住宅ローンを利用する
  2. 転職直後の場合などは審査要件が緩やかな「フラット35」を利用する
  3. 親子リレーローン、両親との収入合算を利用する

女性向けの特典が充実した住宅ローンを利用する

近年では女性を優遇するローン商品を揃えている金融機関も出てきています。

可能な限り女性優遇のローン商品を利用し、特典を最大限活用するのが賢いローンの利用方法です。

女性向けの特典を追加できる住宅ローンは以下の通りです。

商品名 特徴
りそな銀行
「凛Next」
金利を店頭表示最大▲2.005%の引き下げ
一部繰上返済手数料が無料(インターネット利用1万円以上の場合)
保険料負担なしでローン返済支援保険に加入できる
金利を0.15%上乗せすれば、三大疾病保障特約を付加できる
三井住友信託銀行
「ベビさぽ」
借り入れ日以降子どもが生まれた場合に以下の特典がある
  • 出産後一年間は金利が0.1%優遇される
  • 子育て用品が割引となるクーポンが付与される
ARUHI
「With Woman」
  • 就労不能時の返済保障を半額料金で付加できる
  • 料理教室、エステ、雑貨などの割引特典がある

※各金融機関のHPを参照
りそな銀行:「凛Next」
三井住友信託銀行:「ベビさぽ」
ARUHI:「With Woman」
 

転職直後の場合などは審査要件が緩やかな「フラット35」を利用する

住宅ローンの中でも、長期固定金利が特徴の「フラット35」は、審査要件が比較的緩やかです。

より多くの人に住宅を購入してもらうことを目的として、住宅金融支援機構が運用しているため、職業に関する審査要件もあまり厳しくありません。

フラット35は様々な金融機関が取り扱っており、取扱金融機関であれば、どの金融機関からでも申し込みできます。

このため、申し込み者に対する特典の内容などは金融機関によって異なるので、注意しましょう。

以下の表は、特典が充実している金融機関と特典内容についてまとめたものです。

金融機関 特徴
ARUHI
  • 繰上返済手数料が無料
  • 団体信用生命保険の内容が充実している
  • 返済口座を自由に指定でき、新規の口座開設が不要
住信SBIネット銀行
  • 無料で団体信用生命保険に加入できる(保証型の場合)
  • 団体信用生命保険に全疾病保障を無料で付加できる
  • 一部繰上返済手数料が無料 
  • 申し込み手続きをWebで完結できる
楽天銀行
  • 事務手数料が業界最低水準

親子リレーローン、両親との収入合算を利用する

どうしても収入に不安があるという場合は、親族と収入を合算して申し込みするという方法もあります。

ただし、金融機関とローン商品によって合算できるかどうかは変わってくるので、事前に商品内容を確認するようにしましょう。

そのほか、母子家庭で収入が少ない・年齢的に単独ではローン契約が厳しいなどの場合は、親子リレーローンを利用する方法もあります。

親子リレーローンとは

ローンの返済を途中で親から子に引き継ぐものです。

親子リレーローンのメリットには以下のようなものがあります。

親子リレーローンのメリット

  • 年齢が高くてもローンを組みやすい
  • 返済期間が長くなるため、毎月の返済額を抑制できる
  • 単独で申し込むローンよりも融資額を増やせる

ちなみに、フラット35でも親子リレーローンを利用できます。

まとめ

住宅ローンの審査に関するポイントとして性別を挙げている金融機関は少なく、女性であるから住宅ローンが利用できないということはありません。

しかし、住宅ローンの利用にあたっては以下のポイントに注意しましょう。

住宅ローン利用時の注意点

  • 適切な返済比率に基づいて返済計画を立てる
  • 金融機関の担当者には正直に状況を伝える
  • 万一のことを考慮して団体信用生命保険に加入する
  • 将来的なライフスタイルの変化を考慮する

また、確実に審査通過するためには、以下のポイントをおさえておきましょう。

審査通過のポイント

  • 審査にあたり性別を重視しない民間の金融機関を利用する
  • ローン商品の女性向け特典を活用する
  • フラット35の利用を検討する
  • 親子リレーローンや親族との収入合算を検討する
審査落ちのリスクを軽減する方法はたくさんありますので、この記事を参考に住宅ローンの利用を検討してみてください。
保険相談
スポンサーリンク

住宅ローン シミュレーション
おすすめ住宅ローン
新生銀行
満足度
4.1
新生銀行
最低金利
0.450%

2020年07月適用金利

変動金利

総合人気ランキング
1位 auじぶん銀行
満足度
4.7
auじぶん銀行
最低金利
0.380%

2020年07月適用金利

変動金利

全期間引下げプラン

じぶんでんきをセットでご契約の場合

2位 住信SBIネット銀行
満足度
4.5
住信SBIネット銀行
最低金利
0.398%

2020年07月適用金利

変動金利

借り換え金利

3位 新生銀行
満足度
4.1
新生銀行
最低金利
0.450%

2020年07月適用金利

変動金利

総合人気ランキングを全て見る

おすすめの記事ランキング

新着記事

  • 国税庁
  • 国土交通省
  • 住宅金融支援機構
  • フラット35
たった1分 住宅ローン シミュレーション