• 2018.12.07
  • 2019.10.15

持病があっても大丈夫?ワイド団信への加入で利用できる住宅ローン

家 聴診器
じぶん銀行

一般的に民間の金融機関では、住宅ローンを利用するためには団体信用生命保険(団信)への加入が条件の一つとなっています。フラット35など任意加入としている商品もありますが、団信に加入できなければ住宅ローンの選択幅はかなり狭くなってしまいます。

しかし最近では、持病があっても申し込みできるワイド団信とよばれる団信が販売されています。
必ず加入できるわけではありませんが、健康面で心配な人でも加入できますので、幅広く住宅ローンを比較検討できるようになっています。

健康面で不安のある人にとっては、「持病があっても住宅ローンは借りられるか」「すでに治っている持病も審査の対象になるか」、「ワイド団信では持病についてどの程度まで聞かれるのか」など、気になることが多いと思います。

そこで今回は、ワイド団信と一般の団信の違いなど、ワイド団信の特徴について解説していきます。

執筆者情報

F&J FP事務所

F&J FP事務所 ファイナンシャル・プランナー

ファイナンシャルプランナー・住宅ローンアドバイザーとして、住宅ローンや保険の相談・アドバイスをしております。これから住宅ローンを利用しようとしている方々に向けて、公正中立な立場で役に立つ情報を発信できればと考えております。


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持病があっても加入できる可能性のあるワイド団信

民間の住宅ローンを利用するためには団体信用生命保険(団信)への加入が条件となるのが一般的です。ここで言う「持病」は、一般の団信の審査で条件を満たさない疾病のことですが、最近では持病があっても加入できる団信を取り扱う金融機関が多く、利用できる人の範囲は広がっています。

この団信はワイド団信と呼ばれ、引受基準が緩やかになっている分、金利が高くなるという特徴があります。このワイド団信について詳しく見ていきましょう。

ワイド団信の特徴

ワイド団信は、糖尿病やうつ病など一般的には加入が難しい持病をお持ちの人でも加入できますが、必ず加入できるわけではありません。申し込み時に提出する告知書の内容で、個々の症状を審査することになります。

保険会社は、保険金請求時にかかりつけの医師へ確認しますので、告知に誤りがあれば保険金を受け取れず、住宅ローンは残る可能性があります。告知書には事実を書く必要があります。

金利が高くなるワイド団信ですが、金融機関での取り扱いについて見てみましょう。

主な金融機関のワイド団信の特徴

都市銀行やネット銀行等だけでなく、地方銀行でもワイド団信を取り扱っていますが、ここでは主な金融機関の取り扱い状況と金利の上乗せ幅を中心に紹介していきます。

<ワイド団信の取り扱い有無と金利の上乗せ幅>

分類 金融機関 ワイド団信
取り扱いの有無
特徴
都市銀行 みずほ銀行
(SOMPO)
金利+年0.3%
三菱UFJ銀行
(CA)
金利+年0.3%
三井住友銀行 ×
りそな銀行
(CA)
金利+年0.3%
信託銀行 三菱UFJ信託銀行 ×
三井住友信託銀行 ×
ネット銀行等 ARUHI
(CA)
金利+年0.3%
イオン銀行
(CA)
金利+年0.3%
じぶん銀行
(CA)
金利+年0.3%
住信SBIネット銀行 ×
新生銀行 ×
ソニー銀行
(CA)
金利+年0.2%
楽天銀行 ×

※( )内は引受保険会社
※SOMPO:損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
※CA:クレディ・アグリコル生命

引受保険会社を調べますと、みずほ銀行以外はフランスのクレディ・アグリコル生命となっています。そのため、引受基準は同じで、金融機関による加入しやすさの差はないと考えられます。上乗せされる金利も「+年0.3%」とほぼ同じです。

もちろんここで紹介した以外に金融機関がありますので、「おもな金融機関」に限った話ですが、健康面で心配な人も、金利や諸費用で比較検討していけばいいでしょう。

過去に引き受けた実績がある疾病

イオン銀行の公式サイトには「ワイド団信で過去に引受実績のあるおもな例」が記載されています。「クレディ・アグリコル生命」の例だと思われますので、他の金融機関でも参考になります。

ただこれらの疾病であれば必ずワイド団信に加入できるわけではありませんし、一般の団信に加入できないわけではありません。こちらに記載されていても、まずは金利の上乗せがない一般の団信で申し込んでみましょう

 <ワイド団信で過去に引受実績のあるおもな例>

おもな疾病のカテゴリー ワイド団信で過去に引受実績のあるおもな例
代謝異常による病気 糖尿病、脂質異常症(高脂血症・高コレステロール血症)、高尿酸血症・痛風など
心臓・血圧の病気 狭心症、心筋梗塞、不整脈、心房細動、期外収縮、心臓弁膜症、高血圧症、血栓性静脈炎(静脈血栓症)などv
脳の病気 脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、脳動脈瘤(脳動脈解離)、てんかん、ギランバレー症候群など
精神・神経の病気 うつ病・うつ状態、自律神経失調症、適応障害、不安障害、強迫性障害、パニック障害、睡眠障害、神経症など
食道・胃・腸の病気 潰瘍性大腸炎、クローン病、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸ポリープなど
肝臓・胆道・膵臓の病気 肝炎・ウイルス肝炎(B型肝炎・C型肝炎)、肝機能障害、脂肪肝、胆石、胆嚢ポリープなど
呼吸器(胸部)の病気 喘息、気管支炎、肺炎、肺血栓塞栓症、結核、睡眠時無呼吸症候群など
目・耳・鼻の病気 緑内障、白内障、網膜剥離、難聴、副鼻腔炎など
ホルモン・免疫異常による病気 バセドウ病(甲状腺機能亢進症)、甲状腺機能低下症、リウマチ性疾患、橋本病、全身性エリテマトーデスなど
血液・造血器の病気・異常 貧血、赤血球・白血球の数値異常など
妊娠・女性特有の病気 妊娠、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮頸部異形成、子宮内膜炎など

※出典:イオン銀行「ワイド団信付住宅ローン

ワイド団信の告知事項

ワイド団信に関わらず、ほかの団信も引受保険会社によって審査基準は異なります。ワイド団信の引受保険会社のほとんどが「クレディ・アグリコル生命」だと分かりましたが、引受保険会社が異なっていても告知事項はどの保険会社もほとんど同じです。

<告知事項(一例)>

  1.  最近3ヶ月以内に医師の治療・投薬を受けたことがありますか。
  2.  過去3年以内に下記(※病名は省略)の病気で手術を受けたこと、または医師の治療・投薬を受けたことがありますか。
  3.  手・足の欠損または機能に障害がありますか。または脊骨(脊柱)・視力・聴力・言語・そしゃく機能に障害がありますか。

ここでは指定される病名は省略しますが、「はい(あり)」に該当した場合にはさらに詳しい症状を告知することになります。この告知事項から、次の2つのことが分かります。

「持病があっても団信に加入できるか?」
持病があっても団信に加入できるかどうかは、「はい(あり)」に該当した場合の詳しい症状と保険会社の審査基準によります。記入した数値(血糖値など)や治療内容などを基準と照らし合わせて判断しますが、数値をごまかしたりすると万一の時に保険金が支払われないことがありますので注意が必要です。

「治っている病気も審査の対象となるか?」
告知事項を見ると、「最近3ヶ月以内に」「最近3年以内に」という期間が記載されていることがわかります。この期間内であれば審査の対象となります。期間につきましても、保険金支払い時に医師の診断書などで診断日を調べますので、正確に告知しておく必要があります。

なお、健康面で不安がある人でも審査してみなければ分かりませんので、一般の団信から申し込むといいでしょう。

ワイド団信にも加入できなかった時の対応

引受基準が緩やかになっているワイド団信でも審査に通らなかった場合、住宅ローンは組めないかというとそうではありません。団信への加入が条件となっていない住宅ローンであれば利用することができます。その代表がフラット35です。

フラット35は、団信への加入が任意となっています。フラット35は各金融機関が窓口となっていますので、健康面で心配な人や一般の団信に加入できなかった人は検討してみてください。

ワイド団信の注意点

ワイド団信により住宅ローンを利用できる人の範囲が広がっており、持病があっても住宅ローンを利用できるようになっています。金融機関は金利を上乗せすることで貸したお金を回収できなくなるリスクを軽減させていますが、皆さまはいかがでしょうか。

住宅ローンの契約者が万一のときには保険料は0(ゼロ)となりますが、長期入院などで収入が減ったときや支出が増えたときはどうでしょう。収入減などに備え、借入金額を減らしたり、緊急用資金を準備したりと対策をしておきましょう。

団信未加入で住宅ローンを利用するときの注意点

フラット35をはじめ、一部の金融機関では団信に加入しなくても住宅ローンを組むことができます。ただ契約者が亡くなっても住宅ローンは残りますので、返済を続けられるか十分検討する必要があります。できれば、借入金額を少なくするなどの対策をしておくといいでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。ワイド団信が広く利用されていますので、持病があっても住宅ローンを組める人は増えました。しかし「借りられること」と「返せること」は別です。様々なパターンで資金計画を立て、借入金額に無理がないか確認しておきましょう。

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