• 2020.05.25

ボーナス払いはリスクが多い?メリット・デメリットやボーナス払いが有利になる条件について解説

住宅ローンを組む際、ボーナス払いという言葉を耳にした人も多いと思います。

ボーナス払いは毎月の負担を減らすことができる一方で、返済にリスクを抱える可能性がある返済方法です。

そのため、毎月の返済が減るからといって申し込むと、人によっては後悔してしまうこともあります。

しっかりと特徴を把握して、自分にとって向いているか判断して決めましょう。

この記事では、

  • ボーナス払いのメリット・デメリットは?
  • ボーナス払いとそうでない場合の返済額の差
  • どんな人がボーナス払いに向いているか

を紹介していきます。

住宅ローンの返済プランを決める際の参考にしてくださいね。

この記事を執筆・監修している専門家

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

執筆者

秦 創平

ライター

保有資格・検定

管理業務主任者、シニアライフコンサルタント

国内不動産会社の経験が10年・海外不動産投資会社の経験が2年あり。一般的な住宅から投資物件まで取り扱ってきた。現在はフリーライターとして不動産関連の記事を中心に執筆している。

ボーナス払いの仕組みとは

通常の住宅ローンは毎月決められた金額を返済していきます。

ボーナス払いとは、ボーナスが出た月に、毎月の返済額とプラスアルファの金額を返済することです。

ボーナス時に返済をすることで、年間の返済額は同じでも、月々の返済負担を抑えることができます。

【結論】ボーナス払いに向いている人

以下の2点が最初からわかっている人にはボーナス払いが向いています。

ボーナス払いが向いている人

  • 安定してボーナスが支給されること
  • ボーナスの支給月

ただし、ボーナスの支給と支給月が決まっていても、受け取ったボーナスを全て住宅ローン返済に充ててしまうのは危険です。

ある程度の金額は緊急予備費として貯蓄にあてるのが賢明な選択といえます。

つまり、ボーナス払いに向いているのは、公務員や大企業の正社員など安定した職業に就いていて、予備費分の貯蓄を維持する余裕のある人です。

ボーナス払いのメリット・デメリットを紹介

ボーナス払いには毎月の返済額を抑制できるメリットがあります。

しかし、ボーナス払いは「毎年安定的にボーナスが出る」ことを前提とした返済方法です。

ボーナス払いを利用するならば、ボーナスが出なかった場合のリスクやデメリットに注意しておく必要があります。

メリット:毎月の返済額を抑えることができる

ボーナス払いを利用すると、決まった時期の返済額を増やせるという点から、毎月の返済額を抑制することができます。

毎月の負担を軽減できるのは大きなメリットです。

実際に、ボーナス払いの有無による毎月の返済額を比較してみましょう。比較条件は以下の通りです。

借入額 2,000万円
年間のボーナス返済額 40万円
返済期間 25年
返済方法 元利均等
金利種類 変動金利

比較結果は以下のようになりました。

  ボーナス払いあり ボーナス払いなし
毎月の返済額 36,694円 69,894円
総支払額 21,615,600円 21,608,200円
総返済額 20,975,600円 20,968,200円
金融機関 auじぶん銀行

参考住宅ローン返済額の比較シミュレーションツール(新規借り入れ)

ボーナス払いの有無によって、月々の返済額が約33,000円変わります。
年額にして396,000円です。

デメリット:ボーナスが出なかった場合のリスクがある

ボーナス払いには毎月の返済額を減らす大きな効果があることがわかりました。

しかし、ボーナスの支給があるとわかっていても、会社の業績によって支給有無や支給額が変わってしまう決算ボーナスであるとしたら、ボーナス払いはあまり向いていません。

ボーナスが出なかった・想定していたよりも少なかったなどの場合に対応できないからです。

また、業績賞与ではないとしても、ボーナスの支給額は景気変動の影響を受けます。

2020年現在ではコロナウイルスの影響によって景気が世界的に後退しており、日本における影響も大きいです。

住宅ローンの返済期間に多い20年〜30年など数十年単位の景気変動は、専門家でも明確な予測ができません。

ボーナスの有無や支給額は、外部要因によって変動する可能性が大きいので、ボーナス払いには一定のリスクがあるといえます。

デメリット:ライフステージの変化に対応できないリスクがある

例えば結婚を機に住宅を購入したとして、その後に子どもが生まれた結果、想定していなかった出費がかさんでしまうということも起こりえるでしょう。

また、子どもが成長すれば必要な教育費は増えていくので、ボーナスから住宅ローンの返済に充てる金額を確保できなくなることも考えられます。

出産前の段階から子育てに関する出費を明確に把握しておくのは、難易度が高いです。

ボーナスの使途をあらかじめ限定してしまうと、想定していなかったライフステージの変化が起きたとき、対応しきれないリスクがあることも認識しておくのが重要です。

ボーナス払いは支払総額が減らない為おすすめできない

ボーナス払いを併用することで返済が早く進むので、金利が減ると思っている人もいるかもしれません。

しかし、ボーナス払いの有無による総返済額や総支払額はほとんど変わらず、その差は微小なものに止まります。

ボーナス払いを利用しても、結局は毎月の返済額で調整されるからです。

  ボーナス払いあり ボーナス払いなし
毎月の返済額 36,694円 69,894円
総支払額 21,615,600円 21,608,200円
総返済額 20,975,600円 20,968,200円

ボーナス払いの有無による総支払額・総返済額の差は、それぞれ7,000円程度です。

また、前項で月々の返済額は33,000円変わると解説しました。

これは年額にすると396,000円ですが、ボーナス払いの返済額を年間40万円としてシミュレーションしているため、月々の返済額がそのままボーナス払いに置き換わっただけともいえます。

つまり、ボーナス払いは、単純に支払い時期をずらしているだけという捉え方もできるでしょう。

総支払額・総返済額の差から判断しても、ボーナス払いによる金銭的なメリットはあまり大きくないと考えられます。

ボーナス払いによる支払い時期スライドのメリットと、ボーナスの有無や支給額に関するリスクはあまりバランスがよいとはいえません。

このため、毎月の返済額を抑制したい大きな理由がない限り、ボーナス払いによる返済は避ける方が無難でしょう。

こんな時はどうする?
ボーナス払いで想定されるケース

ボーナス払いはメリットが大きくないといえども、優先事項は人によって様々なので、毎月の返済額を抑制したいという人もいるでしょう。

しかし、当初はボーナス払いでローン契約したものの、想定していなかった状況の変化によって、ボーナス払いができなくなってしまうということは起こりえます。

ボーナス払いから途中で変更したい

ボーナス払いによる返済が厳しくなったため、ボーナス払いをやめたい場合は、まず金融機関に問い合わせましょう。

ほとんどの住宅ローンは、所定の手続きを取ればボーナス払いの有無に関して途中で変更できます。

しかし、返済途中でローン契約の内容を変更するためには、手数料がかかるので注意が必要です。

ボーナスが出なかったので、支払うことができない

契約内容変更の手間や手数料の関係から、返済途中でローン契約の内容を変更するのはできる限り避けたいところです。

このため、ボーナス払いを利用するならば、ボーナスが出なかったため返済ができなくなってしまうという状況は、あらかじめリスクとして認識しておく必要があります。

ボーナス払いを利用するとしても、状況変化に対する備えとして毎月一定額を貯金し、いつでも対応できるようにしておくことが重要です。

ボーナス払いについてのアンケート結果

住宅ローンの利用を検討している方の中には、

ほかに住宅ローンを返済している人で、ボーナス払いを利用している人はどれくらいなのかな……

と思う方もいるのではないでしょうか。

ナビナビ住宅ローンでは、住宅ローンに関するアンケートを実施しています。

アンケート結果は以下グラフの通りです。

住宅ローンボーナス払い2

参考記事住宅ローンの利用者は43%が30年以上を選択!返済プランについての実態調査

全体の46%がボーナス返済を利用していない

ボーナス返済時の返済額が0円となっているのは、ボーナス払いを利用していない人たちです。

つまり、アンケート回答者のうち、半数近くの人はボーナス払いを利用していません。

ボーナス払いでの返済額は10万円以上~30万円未満が22%

一方、ボーナス払いを利用している人に目を向けてみると、最も多くの割合を占めているのは返済額を10万円以上30万円未満としている人で、その割合は22%です。

なお、1万円以上〜10万円未満としている人も12%いて、合計は34%です。

ボーナス払いを利用している人の半数以上が、ボーナス払いの枠を1万円以上〜30万円未満としていることがわかります。

ボーナス払いを利用している人も、ボーナス払いの返済額をあまり大きくしていないといえるでしょう。

一部繰り上げ返済という方法もある

住宅ローンの返済方法には、ボーナス払いのほかに一部繰り上げ返済という方法もあります。

一部繰り上げ返済に関しては手数料がかからない住宅ローン商品も多いです。

通常、一部繰り上げ返済は、変動金利のローンを契約していて金利が上がってしまった時などに推奨されます。

しかし、ボーナス払いと比較した場合、最初からボーナス払いで契約内容を限定してしまうよりは繰上げ返済の方が、デメリットやリスクが少ないといえるでしょう。

つまり、契約まではしなくても、ボーナス支給額のうち返済にまわす割合をあらかじめ決めておき、一部繰り上げ返済するという方法も有効です。

まとめ

ボーナス払いには毎月の返済額を抑制できるメリットがありますが、その反面、ボーナス支給がなくなった時のリスクもあります。

なお、ボーナス払いの合計額と抑制できる毎月の返済額合計とはほとんど同額です。

つまり、ボーナス払いは、毎月の返済額をボーナス払いに転嫁したい場合に限り有効という側面を持っています。

また、リスクの面から考慮すると、ボーナス払いに向いているのは、公務員や大企業の正社員など安定してボーナスをもらえることがわかっている人です。

実際、住宅ローン利用者の半数近くはボーナス払いを利用していないうえ、利用者の大半はボーナス払いの支払額を抑制しています。

住宅ローンを利用する際には、なんとなくのイメージで決めるのではなく、条件をよく比較してから返済方法を決めることが重要です。

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